少女と兵器の共依存冒険ゲーム『IZON. 第1節~封厄ノ塔~』配信開始。注目作がついにリリース、今なら1000円弱で買える

クリーク・アンド・リバーは3月21日、『IZON. 第1節~封厄ノ塔~』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は税込1500円。なお、3月28日までは35%オフとなる税込975円で販売されるセールも実施中だ。
『IZON. 第1節~封厄ノ塔~』は、正反対の能力を持つ2人の異形が協力する、共依存アドベンチャーゲームだ。様々なジャンルでキャラクターデザインや原型を務めてきた造形作家Yoshi.氏のオリジナルコンテンツ「紡ギ箱」の世界観をゲーム化した作品で、深遠な舞台設定と、曲線が絡み合う独創的なキャラクターデザインが特徴だ。
本作の舞台は、ふたつの異なる地が砂時計のように繋がった世界。人の理想郷として作られた「ミヤコ」ではあらゆるものが管理されており、欲や負の感情は「咎」という悪しきものとして棄てられていた。一方の「ハコニワ」は、もともと「咎」を棄てるはきだめのような場所だったが、世界の管理者「継人」の手により造り替えられ、「咎人」という異形たちが暮らす豊かな世界になった。
ミヤコはハコニワに生命のもとになる「咎」を与え、ハコニワは「咎」を浄化しミヤコに送り返す。その循環により、ふたつの世界は永く均衡を保っていた。しかしある時ハコニワに異常が生じ、ミヤコに住む人々の魂まで取り込んでしまうように。魂を奪われ続けるミヤコは衰退していき、滅亡の危機に瀕していた。
主人公のひとり「虚人」は、遥か昔に人の手で作られ、世界を燃やし尽くした“災厄の兵器”だ。永きにわたり封印されてきた虚人だったが、ある時創造の力を持つ人外の少女「智人」の手により目覚める。「破壊と創造」「最強と最弱」という正反対の性質を持つふたりが出会い、やがて依存しあっていくなかで、ゆるやかに滅びの物語が紡がれていく。

本作のゲームプレイでは虚人を操作し進んでいく。虚人は最強の兵器であり、両腕に装備できる武器や強力な砲撃など、圧倒的な力で敵を殲滅できる。一方の智人は、攻撃を数発受けただけで命を落としてしまう最弱の存在だ。その代わりに、創造の力で道を作るなど旅のサポートができる。敵と戦うか、智人を守るか、状況に応じた駆け引きをしながら進んでいく必要がある。

本作の開発はクリーク・アンド・リバーによる開発スタジオ「C&R Creative Studios」が、Yoshi.氏と共同で担当している。同氏は『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』の機械生命体デザインを始め、数々のゲームでキャラクターデザインを務めてきた人物だ。本作では自らディレクターを務めている。ほかにも本作の開発には同氏と同じゲーム会社に所属していたいちみ氏がシナリオ/プランナー、ヨウスコウ氏がリードプランナーとして参加。2024年6月に開始されたクラウドファンディングでは目標金額1000万円に対し、935人の支援者から約3700万円の資金を集め、開発が進められてきた。
2021年よりカプセルトイなどで世界観を広げてきた「紡ギ箱」のゲーム化ということで、ファンの期待を受けながら待望のリリースを迎えた本作。Yoshi.氏はXの投稿で今後のアップデートにより「グラフィックモード」の追加や60fpsに対応をするとしており、さらなるブラッシュアップが期待される。また、今後「虚人」と「智人」のその後を描く作品が登場するのかも気になるところだ。
『IZON. 第1節~封厄ノ塔~』はPC(Steam)向けに配信中。なお、本編の一部を体験できる体験版も配信中。また、3月28日までは通常価格税込1500円のところ、35%オフとなる税込975円で販売されるセールも実施中だ。