Epic Games、300万ドル相当のアセット7600個を収録した「Infinity Blade Asset Pack」をUnreal Engine 4向けに“無料配信”

2015年3月にゲームエンジン「Unreal Engine 4」の無料化を発表したEpic Gamesは、新たにUE4向けのアセットパック「Infinity Blade Asset Pack」の配信を開始した。

2015年3月にゲームエンジン「Unreal Engine 4」 の無料化を発表したEpic Gamesは、新たにUE4向けのアセットパック「Infinity Blade Asset Pack」の配信を開始した。アートからサウンド分野まで、これらのアセット開発に投じられた金額は300万ドル(約3億6000万円)にのぼるが、ユー ザーはマーケットプレイスから“無料”でダウンロードすることができる。

Epic Games、新たに巨大アセットパックを無料に

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Infinity Blade Cardboard Hero

『Infinity Blade』は、Chair EntertainmentとEpic Gamesが開発を続けているiOS向けのUnreal Engineアクションゲームだ。現在シリーズは『Infinity Blade III』まで続いているが、今回の「Infinity Blade Asset Pack」は2013年に開発中止が発表された『Infinity Blade: Dungeons』のものを主にベースとしている。アセットの総数は7600個にもおよび、いずれも条件無しで使用できるという。

「Infinity Blade Asset Pack」は8種類のパックに分割されており、「Grass Lands」「Ice Lands」「Fire Lands」といった地形や建物のアセットパックから、「Warriors」「Adversaries」「 Effects」「Sounds」「Wepons」が個別にマーケットプレイスから取得可能だ。指やロリポップ、固いチキンなどのユニークな武器アセット や、ダンボールの鎧をまとったカードボードヒーローなども収録されている。

Unreal Engineの公式ブログは、 「大部分のコンテンツは『Infinity Blade: Dungeons』から来ています、我々がEpicと共に開発していたもののリリースしないことを選択した作品です」とコメント。「リリースしないと決断 するのは難しかったですが、コンテンツは美しく創りあげられています、みなさんに無料で使ってもらえるのは嬉しいです。どんなUnreal Engine 4プロジェクトで使用してもらっても構いません、条件は一切無しです。あなた達が成功した時、我々は成功するんです」と続けている。

Urenal Engine 4の無料化、大規模な「Infinity Blade Asset Pack」の開放など、Epic GamesとUnreal Engineは大きな節目を迎えつつある。現在、Unreal Engine 4の公式ブログは、このアセットを使用して9月にUnreal Engineゲームジャムに参加しようとも呼びかけている。9月のゲームジャムのテーマは「Live Deathless」だという。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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