ソニー・インタラクティブエンタテインメントは11月17日、デンマークに拠点を置くインディースタジオPlaydeadが開発・販売する『INSIDE』のPlayStation 4版を11月24日に国内発売すると発表した。価格は2200円(税込)でダウンロード専売。
本作は暗く静かな世界の中を進むパズル・アクションゲームだ。ゲーム内には台詞や文字などストーリーを語る情報は一切ないものの、その狂気的ともいえる謎めいた世界観によって一体何が起こっているのか、また主人公の少年はどこから来てどこへ向かっているのか、プレイヤーの想像を否応にもかき立てるゲームデザインになっている。道中にはさまざまなパズル要素があり、これを解いていくことで先へ先へと進んでいくことになる。
開発元のPlaydeadは処女作である前作『LIMBO』で高い評価を得て注目を集めたデベロッパーだ。本作も『LIMBO』もゲームデザインは似ており、何も語らずプレイヤーに感じてもらう仕組みになっている。それと関係があるのかどうかはわからないが、Playdead自身も表に向かって語ることはほとんどなく、ファンとコミュニケーションをとることもしない。ゲームの宣伝もほぼゲームのトレイラーのみという必要最低限しかおこなわない、少し謎めいた開発スタジオだ。本作に使用された音素材のレコーディング手法も、そんな彼らの印象に拍車をかける興味深いものだった(関連記事)。
『INSIDE』はゲームプレイはシンプルながら、全体のゲーム体験としては圧倒されるものがある注目作だ。年末最大のゲームの祭典The Game Awards 2016にも、Game of the Yearをはじめ多数の賞にノミネートされている。興味を持った方はチェックしてみてはいかがだろうか。