個人ゲーム開発者のゆたまろ氏は9月12日、麻雀ゲーム『異変麻雀』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、9月末に配信予定。
本作は、シングルプレイの麻雀ゲームだ。CPU相手の対局中には“異変”が発生することがあり、それを見つけることを目標とするゲームプレイになるという。
『異変麻雀』にてプレイヤーは、永遠に続く奇妙な麻雀を打つことになり、その対局から脱出することを目指す。一見すると普通の4人打ち麻雀のようであるが、対局中には何らかの異変が起こることがあり、それを見つけた際に適切な行動を取らなければならない。もし間違えると、一番最初の東1局へと戻されてしまうという。仮に本作が半荘での対局だとすれば、東1局から南4局までミスなくこなすことで脱出できるということだろう。
発生する可能性のある異変のひとつとして、開発者のゆたまろ氏からは、筒子の清一色で聴牌した際の“選択”が紹介されている(以下の投稿)。この場面では、他家から筒子が捨てられたり自ら筒子を引いたりした際には、それがあがり牌でなかったとしてもロンやツモの選択肢が出現。すなわち、正しいあがり牌以外に対してロンやツモをすると、ミスになってしまうということだろう。純粋な麻雀の問題ともいえるが、ゲーム上の選択肢表示に異変が現れたという設定のようだ。
異変はほかにも、振聴になっていないかどうかを見極めるものや、牌が多かったり少なかったりするもの、あるいは打牌時に麻雀卓に異常が発生するようなものも存在するとのこと。異変の見極めには、ある程度麻雀の知識が必要になりそうであるが、さまざまな種類の異変が用意されているそうだ。
ゆたまろ氏は本作について「麻雀版『8番出口』的なゲーム」と表現しており、同作から影響を受けているようだ。『8番出口』は、無限にループする地下通路を舞台に異変の有無を見極め、8番出口までたどり着き脱出することを目指す作品。同作が成功を収めたのち、似たスタイルの作品が数多く登場したが、本作『異変麻雀』では麻雀に特化するという、やや珍しいかたちでの異変探しが表現されている。
本作の開発者ゆたまろ氏は、プログラマーとしてゲーム会社でコンシューマゲーム開発に携わった経験をもつ人物。かつては、日本プロ麻雀連盟に所属するプロ雀士として、雀荘で勤務しながら生活していたこともあるそうで、そうした経験が本作の開発につながった側面もあるのかもしれない。
『異変麻雀』は、PC(Steam)向けに9月末に配信予定だ。なお、ゆたまろ氏は本作とは別に、「雀荘店員シミュレーターゲーム」も手がけており、CAMPFIREにてクラウドファンディングを実施予定。興味のある方は同氏のXをチェックしておこう。