デベロッパーのFaith氏は11月16日、放置しながら楽しめるコロニーシム『Idle Colony』を12月17日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『Idle Colony』は、プレイヤーが操作しない間もNPCが資源回収などを進めてくれる放置可能なコロニーシミュレーションだ。始めは少数の住民を土地に住まわせ、住民が集めるかマウスクリックで採集できるごく少量の果物を鍋に投げ込むところからスタートする。
鍋に投じられた果物は同じ種類のものが一定量集まると自動的にマージされ、その果物より一段階ティア(価値レベル)の高い1個の果物へと統合される。この際に生じた少額の利潤を活用して更に住民を増やしたり、施設の建造・アップグレードを繰り返したりして1分間あたりの報酬を指数関数的に増やし、コロニーがより大規模になっていくさまを楽しむゲームだ。
本作の住民には、果物の採集をするものの他にも、木の伐採や植樹を行うもの、効率の上がる建築物を建てるものなどがいる。こういった住民を確保して、能力をアップグレードするのにもコインが必要となる。また、ティア1の作物が時々植えられるという状態からスタートし、住民の仕事も遅いため始めは収入も少ない。しかし少し放置するか、もぐらたたきをして集めたコインで施設のアップグレードをすることによって、より高いティアの作物を育てられるようになる。プレイを続けると、徐々に1分間あたりの収益が増えていき100kや1Mのコインが必要なアップグレードも簡単に購入できるようになる。住民の作業・移動のスピードを上げたり、施設自体の効果を高めたりすることで、ゲームの効率がどんどん上がっていくインフレが楽しめるようだ。
また、本作には放置・クリッカーゲーでお馴染みの「転生(Prestage)」に当たるシステム「Ritual」もある。ゲームがリセットとなりスタート時点の状態に戻される代わりに、現行のプレイでの進行度合いに応じた点数「名声ポイント」が得られ、これをスキルツリーに割り振ると次の周回が前のプレイよりも高効率になる仕組みだ。ある程度時間をかけ、Ritualポイントを稼がないとアンロックされない特殊なアビリティなども多数用意されているようだ。
本作は個人ゲーム開発者のFaith氏が、Discord経由でプレイテストやデモ版におけるユーザーからのフィードバックを集めながら開発を進めてきた。UI/UXやアート、ゲームバランスやQOLの改善などもプレイヤーの意見を元に時間をかけて調整してきたとのこと。開発初期は果物の色数も少なかったが、アンケートの結果を受け止め現在のカラフルなアートスタイルに変更された。製品版の価格についても最新版のデモをプレイしたユーザーからの2000票以上に上るアンケート回答を元に決定されたそうだ。同氏がSteam公式ニュースフィードで公開しているアンケート結果によれば、ユーザーが回答した「このゲームにちょうど良いと思う価格」の平均値は6.23米ドルだったとのこと。同氏はこれを切り捨てて、5.99米ドルにてリリースする予定だそうだ。日本向けには税込1000円前後の価格でリリースされるのだろう。
『Idle Colony』はPC(Steam)向けに12月17日リリース予定。現在、一部の機能がロックされているもののゲームのおおまかな仕様自体は製品版と変わらない最新の体験版を無料配信中だ。