ちょっとえっちなパズルゲーム『HuniePop』の開発元HuniePotは、ライブチャットガールビジネスを運営する新作シミュレーター『HunieCam Studio』を発表した。1か月前から公式サイトにて予告していたもので、プレアルファ版を紹介するアナウンストレイラーが公開されている。Windows/Mac/Linuxに対応しており、インディー作品の販売を投票で決めるSteam Greenlightにも登録されている。
シミュとエロが融合したハードコアギャルゲー
ライブチャットガール(Camgirl)とは、ウェブカメラの前で視聴者とチャットしたり、あんなことやこんなことをしたりと、性的な要望に応えるちょっとえっちなお仕事。視聴者から投げ込まれるチップが主な収入源となる。『HunieCam Studio』は、そんなライブチャットガールたちを育成・運用していくビジネスマネジメントゲームだ。プレイヤーはセクシーお姉さんのスタジオを指揮して、一攫千金を夢見てインターネットで“淫らで薄汚いあぶく銭”を稼いでいく。開発元HuniePotによると、本作は運営シミュレータージャンルに対する彼らなりの答え(性的な意味で)とのこと。
アナウンストレイラーによると、20人までの女の子がリクルートでき、髪型・服装といったカスタマイズも自由自在。レズビアン、まな板、熟女ほか、ジャンルごとの人気を統計データで確認できるため、多様な性癖の視聴者を幅広く確保できるようだ。女の子たちの行動を同時に管理する画面では、カムスタジオのライブショーやストリップクラブのポールダンスで働かせるほか、スパやショッピングでリラックスさせたりコンビニまでタバコを買いに行かせたりと、オンとオフを含めた1日の行動を細かく管理できる。『HuniePop』よろしく、エロそっちのけの本格的な作り込みが期待できるかもしれない。
本作の前身となった『HuniePop』は、今年1月にインディーデベロッパーHuniePotから発売されたWindows/Mac/Linux向け美少女ゲームだ。パズルゲームを通して女の子を攻略していくデートシミュレーターで、攻略時にはえっちなアートワークが閲覧できる。しかし、単なるギャルゲーと思うべからず。意外と作り込まれたパズル部分が好評を博し、エロ目的で買ったのに思いのほかパズルにハマったというユーザーも少なくない。Steam版では大人の事情で局部が隠されるなどの修正が施されているが、後に公式が無修正パッチを配布。ユーザーの期待に大いに報いた。
近年、『NEKOPARA』のような国産同人ゲームの海外ローカライズはもちろん、『Sakura Spirits』や『Sakura Angels』のような海外産の美少女アドベンチャー、『Mahjong Pretty Girls Battle』や『Tokyo School Life』といった海外ユーザーをターゲットにした国産タイトルなど、怒涛の勢いでSteamに普及するギャルゲー文化。HuniePotが放つ『HuniePop』『HunieCam Studio』もその一角に過ぎないのかもしれないが、一連のシミュレーターブームに独自のテイストとアングラ色漂うセックスビジネスで応えた本作は、まさに時代の波に斜め上から飛び乗ったハードコアギャルゲーといえるだろう。