『ダンガンロンパ』開発者新作『HUNDRED LINE』公式、「狂気の100日ログインチャレンジ」を開催するもなんと“公式”が失敗。空白の2日間

同作においては、PRキャンペーンとして狂気の100日間ログインチャレンジを展開していた。しかし失敗。

アニプレックスが4月24日に発売予定の『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』。同作公式Xアカウントが「狂気の100日間ログインチャレンジ」を展開したが、なんと企画主である公式が失敗するという珍事が発生してしまったようだ。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』は、最終防衛学園に集められた15人の少年少女が100日間の防衛戦を繰り広げる、“極限”と“絶望”のADVである。『ダンガンロンパ』シリーズを手がけた主要開発者が独立して設立したトゥーキョーゲームスと、メディアビジョンが開発を担当する。対応プラットフォームはPC(Steam)およびNintendo Switch。

本作の主人公・澄野拓海は、住居がすべて団地で構成された市街地「東京団地」で暮らす、極普通の高校生だ。彼は家族や幼馴染のカルアと共に、平凡な日常を過ごしていた。しかしある時、東京団地に正体不明の襲撃者が現れる。とあることをきっかけに眠る拓海。彼が目を覚ますと、消えない炎に包まれた最終防衛学園へとやってきていた。特別防衛隊に任命された15人の学生が、正体不明の敵「侵校生(しんこうせい)」から学園を100日間守り抜く、絶望に染められた学園生活が繰り広げられる。

最終防衛学園を守る戦いは、大きくADVとSRPGとして展開される。SRPGパートでは、学園に迫りくる脅威「侵校生」に、異能の力「我駆力」を駆使して立ち向かっていく。また戦いや物語の間には、自由行動で学生兵器の強化や仲間との交流が可能。歩数カードを使って移動する探索では、素材が収集可能となっており、集めた素材で仲間へのプレゼントが作成できるそうだ。そのほか、マルチエンディングが採用されている点も特徴だ。

同作においては、PRキャンペーンとして狂気の100日間ログインチャレンジを展開していた。発売100日前である1月14日より、該当ページより毎日ログイン。100日連続でログインできれば表彰状がもらえるものの、そこまではひたすらログインするだけというなんとも気の狂った挑戦である。

発案者である公式Xアカウントは、コツコツとログインを重ねて地道に報告をしていた。公式なのだから、そのお手本を見せていたのだろう。なかなかハードなチャレンジながら、その公式と共にコツコツ100日ログインするユーザーも散見される。また本作のディレクションとシナリオを手がける小高和剛氏も、ユーモラスに同キャンペーンを盛り上げていた。しかし異変が起こったのは3月3日。コツコツログイン報告をする公式から、報告がなくなった。ログインを続ける関係者声優たちの投稿を無言でリポストしていた。

そして3月5日、2日間ログインしなかったことを明かし、ログインチャレンジ失敗を報告。報告によると、公式の宣伝担当が有給休暇を取得し狩りに夢中になっていたためだという。「生き残りの皆さまを陰ながら応援しております」とした。

2日のログイン抜けがあり、申し訳無さそうに報告する姿からは、中の人がいて手動でログインしていた様子が見受けられる。しかしながら、先導する公式が失敗するというのは珍しくもある。関係者からは「担当者も転校」「こんなことって」といった声や、ユーザーからは「狩りをしていたなら仕方ない」「正直でよろしい」といった反応が寄せられている。『モンスターハンターワイルズ』は時間やタスクを忘れさせるほど魔力があるのだろう。

いずれにせよ、まさかの展開、あるいは想定を上回る事故が発生するという点では、ある種『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』らしい展開ともいえよう。ただし、引率者がいなくなったことで、今後連続ログインチャレンジに挑む者たちのモチベーションが危ぶまれる。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』はPC(Steam)およびNintendo Switch向けに4月24日発売予定だ。Steam向けには体験版も配信中であり、同体験版は900件以上のレビューが寄せられ95%好評の「圧倒的好評」となっている。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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