“閉鎖疑惑”もあった人気パブリッシャーHumble Games、新作リリースを続けると表明。取り扱いタイトルのサポートは外部企業に託し、活動を続ける

Humble GamesとGood Games Groupは10月8日、両社の提携を発表した。今回の提携により、Humble Gamesから発売されたタイトルのサポートをGood Games Groupが担当するという。

パブリッシャーのHumble GamesとGood Games Groupは10月8日、両社の提携を発表した。Good Games Groupは、今年8月に設立されたばかりのインディーゲームパブリッシャー。今回の提携により、Humble Gamesから発売されたタイトルのサポートを担当するという。

Humble Gamesは、PCゲームストアを運営しバンドル販売やチャリティ活動で知られるHumble Bundleが設立した、アメリカに拠点を置くパブリッシャーだ。『Slay the Spire』や『One Step From Eden』『Unpacking アンパッキング』『SIGNALIS』『ボウと月夜の碧い花』など、多数の人気インディーゲームの販売を担当していることで知られる。


Humble Gamesというと今年7月、インディーゲーム販売において厳しい経済状況にあるなか、取り扱いタイトルの開発者および進行中のプロジェクトを安定してサポートするためとして、事業再編の実施を発表。その内容の詳細は明かされなかったが、発表に先立っては従業員らがレイオフ(一時解雇)されたとSNS上に投稿し注目が集まっていた。また社内ミーティングの録音をもとに、Humble Gamesの全従業員が解雇され、今後の運営は外部企業に託される方針であるとする一部報道もあった(関連記事)。

どうやらその外部企業が、今回提携が決まったGood Games Groupとなるようだ。同社は、アメリカ・カリフォルニア州に拠点を置くパブリッシャーで、Humble Gamesの重役だったAlan Patmore氏とMark Nash氏によって設立。両氏は、上述した事業再編発表後の今年8月にHumble Gamesを辞め、すぐにGood Games Groupを設立した模様である。

Good Games Groupは、Humble Games専属というわけではないようであるものの、Humble Gamesから発売されたタイトルのサポート業務をおこなうとのこと。Humble Gamesの事業再編発表後には、同社に作品を預けた開発者らから不安の声も聞かれたが(関連記事)、そうしたパートナーへの対応も今後Good Games Groupが担うのだろう。


また今回の発表の中でHumble Gamesは、同社の今後の展開についても報告。先日開催された東京ゲームショウ2024にあわせてRPG『Threads of Time』を発表したことに続き、2025年第1四半期にイベント「Humble Games Showcase」を実施し、さらなる新作の情報や発表済みタイトルの続報を届けるとのこと。これまでに発表された未発売の新作としては、『Lost Skies』や『Monaco 2』『Never Alone 2』などがある。

今回Humble Gamesは、既存タイトルの新たなサポート体制と、さらなる新作展開について報告。多数の従業員がレイオフされ業界内で波紋を呼んだが、今後も変わらず活動していくことをアピールした格好だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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