地底採掘隊管理ホラー『Anoxia Station』発表。クルーを生かしながら超過酷な鉱山を採掘、“得体の知れないモノ”が潜む極限環境を耐え抜く

Abylight Studiosは7月4日、『Anoxia Station』を発表した。ディストピア世界を舞台にする鉱山採掘管理シミュレーションゲームだ。

パブリッシャーのAbylight Studiosは7月4日、インディー開発者のYakov Butuzov氏とDaria Vodyanaya氏が手がける鉱山採掘管理シミュレーションゲーム『Anoxia Station』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年配信予定。

本作は、架空の1988年のディストピア世界を舞台にする作品だ。超巨大火山の噴火によって地表が荒廃し、人類絶滅の危機にあるなか、人類にとって重要なインフラと生存を維持するために不可欠な石油の採掘を目指す。


『Anoxia Station』にてプレイヤーは、テラノートと呼ばれる国際的な鉱夫チームを率い、非武装中立地帯に存在する廃墟と化した巨大な採掘ステーションへと向かう。人類が知る限りもっとも過酷な環境にある地中のどこかに、人類救済の燃料となりうる大量の石油鉱床が存在するという情報があり、それを求めて採掘するのだ。

マップはプレイするたびにランダム生成され、水晶の結晶でできた洞窟や、巨大なマグマの湖、広大な塩の洞窟、ムーンミルクの川などが広がる。プレイヤーは、採掘ステーションのリーダーとクルーたちを選び、人類がまた一日生き延びるための資源を生産する。ゲームシステムの詳細はまだ公開されていないが、公開されたスクリーンショットからは、採掘ステーションに存在する精製所や選鉱設備などさまざまな施設にクルーを配置し、探索と採掘を進めていくことがうかがえる。

 


地中は、極度の圧力と熱、放射線などが存在する危険な環境。また、得体の知れない何らかの存在もいるという。スクリーンショットでは、超巨大な虫や植物のようなものが確認できる。ゲームプレイを通じてはさまざまな試練が訪れ、難しい決断と慎重な状況判断が余儀なくされるとのこと。そして、負傷や死亡が発生するたびに、クルーの人数は恒久的に減少。設備を稼働させるにはクルーが必要であるため、彼らを生かすことは重要である。

鉱夫チームには、アメリカやドイツ、ソビエト、日本など世界各国からスペシャリストが集結する。一方で、地上では人類が戦争を続けているという背景もあって、クルー同士にはライバル意識があり、また誰もがそれぞれに思惑と野心を抱いているという。プレイヤーが設定したチームによって、彼らがもつ秘密の目標を含めゲーム展開が変化し、チーム内に最大の敵が現れることも。それでも、人類を救うという大きな目標を達成するには、クルーを死なせるわけにはいかない。

そうして採掘をし、安全が確保された区域を進むごとに、石油鉱床へと近づいていく。ただし、深く潜れば潜るほど環境はより危険になり、生存のためになすべきことや新たな発見も現れるとのこと。


本作を手がけるYakov Butuzov氏とDaria Vodyanaya氏は、サイコスリラーゲーム『Loretta』を昨年リリースし高い評価を獲得したことで知られるインディー開発者チームだ。本作『Anoxia Station』においては、過去作とはまた異なるビジュアル表現にてダークな世界観を描写。また鉱山では、耳をつんざくような岩石の揺れの轟音や、採掘や溶接の粗い音、遠くに響く明らかに非人間的な何かのカチカチという音、聞き覚えのある悲鳴など、ここで働くことの恐怖を想起させる音風景も特徴となるそうだ。Butuzov氏は本作をホラーストラテジーゲームと標榜している。

『Anoxia Station』は、PC(Steam)向けに2025年配信予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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