悪夢のような環境に囚われた少女の脱出劇『Little Nightmares』ゲームの一部を体験できるインタラクティブデモが公開
Bandai Namco Entertainment Europe(以下、Bandai Namco)は10月26日、Tarsier Studiosが開発する『Little Nightmares(リトルナイトメア)』のインタラクティブデモを公開した。また、独占追加コスチュームである「Tengu Mask DLC」をニュースレター登録者にプレゼントしている。
『Little Nightmares』は、「The Maw(胃袋)」と呼ばれる巨大な船に囚われた幼い少女「Six(シックス)」の脱出劇を描くサスペンス・アドベンチャーゲームだ。不気味な雰囲気がただようThe Mawにはさまざまなモンスターが住んでおり、小さな身体のSixはモンスターから逃れつつ、パズルを解くがごとく部屋にあるものを動かしたりして先へ先へと進む。
今回公開されたインタラクティブデモでは、そんなゲームプレイの一部をWebブラウザ上で擬似的に楽しめる。Sixにとらせたい行動を選択肢の中から選ぶとそのアクションがムービーで流れ、また次の選択肢へと進む流れだ。
開発元のTarsier Studiosは『LittleBigPlanet』シリーズや『Tearaway Unfolded』などの開発に携わった経験を持つスウェーデンのインディースタジオだ。同スタジオはE3 2005に『The City of Metronome』というタイトルを出展したが、結局発売されることはなかった。しかしそのゲームを元に発展させた『Hunger』というタイトルを2015年に発表し、その後Bandai Namcoが販売元になり『Little Nightmares』と改題された。長きにわたり開発が続けられている本作は、同スタジオ初のオリジナルIPとなる。
同スタジオのシニア・ナラティブデザイナーDave Mervik氏のPlayStation.Blogへの投稿によると、武器も何も持っていないごく普通の女の子である主人公のSixが、考えうる最悪の環境に囚われているというのが本作のポイントであるという。そういった状況に置くことにより、プレイヤーは彼女を何とかして外に連れ出してあげたいと考える。そして彼女がこの場所から逃れるためには、大人目線ではなく子供目線でどのような行動をとるべきかを考えることが重要になるそうだ。
周りが特別大きいのか逆にSixが小さいのか、ゲーム内の彼女は小人に見えるくらいのサイズ感で表現されており、The Mawの不気味さを強調するとともに、子供の目線を意識させるデザインになっているように感じられる。また、悲壮感がただよう状況のはずだが、Sixはどこか遊び場で戯れているようにも見えるところが、プレイヤーの心理面に働きかける要因のひとつではないだろうか。
『Little Nightmares』はPC(Steam)/PlayStation 4/Xbox One向けに2017年春に海外発売予定。国内版はPC(Steam)/PlayStation 4向けに2017年内発売予定。なお、前述したTengu Mask DLCが国内版でも使用可能かどうかは不明だ。