『Helltaker』開発元の新作無料ゲーム『Awaria』いそがし楽しい高難度マルチタスクにみんな無我夢中。選べる難易度、ハードは鬼畜
デベロッパーのvanripperは12月17日、パズルアクションゲーム『Awaria』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)で、価格は無料。本作は、さっそく大きな人気を獲得している。
本作は、幽霊の存在する施設を舞台に、メンテナンス作業員としての仕事をこなす短編作品だ。シンプルながら歯ごたえあるゲームプレイなどが特徴となっている。
『Awaria』には全13ステージが収録され、プレイヤーはトンネルメンテナンス作業員となり仕事に臨む。トンネル施設の一室を舞台にしたステージには、発電機と各種パーツを製造する設備が配置されており、故障した発電機を規定回数修理するとステージクリアとなる。
発電機が故障した場合、調べると修理に必要なパーツが提示される。そこで対応する製造設備からパーツを手に入れ、発電機まで運び修理するわけだ。製造設備は種類により特定のパーツを入手できるほか、指定のパーツを投入することで、また別のパーツをクラフトできる設備もある。なお、パーツの製造には一定時間かかる。
そして、ステージでは敵として幽霊が出現する。突進攻撃を仕掛けてきたり、弾を撃ってきたりなど、キャラクターによってさまざまな攻撃でプレイヤーを妨害してくる。また、ダメージを受けるトラップが配置されたステージも存在。ステージのあちこちで発電機が故障するなか、幽霊の攻撃をかわしながら、パーツを集めて修理していかなければならない。複数の幽霊が同時に現れるステージもある。
ステージの難易度は3段階から選択でき、イージーでは故障した発電機が修理不能となるまでの制限時間がなく、また同行するドローンのリスポーンが早くなる。ドローンは、プレイヤーが攻撃を受けた際に身代わりになってくれるもので、一度消費しリスポーンするまでに攻撃を受けるとゲームオーバーだ。ノーマルでは、10秒でリスポーンする。そしてハードではドローンが存在せず一撃死となり、発電機の制限時間は短くなる。
本作は、PC(Steam/itch.io)向けに昨日12月17日に無料配信開始。本稿執筆時点で、Steamのユーザーレビューでは約1500件のうち96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。また同時接続プレイヤー数に目を向けてみると、これまでのピーク時には約1900人に到達(SteamDB)。こちらもなかなか好調である。
本作では、こなすべき仕事自体はシンプルであるものの、幽霊たちの激しい攻撃を避けつつ、ステージを駆け回り発電機をチェックしパーツを製造して運ぶ、慌ただしくも繊細にマルチタスクを捌くプレイが求められる。レビューにおいてはそうした歯ごたえあるゲームプレイが好評だ。
また、開発元vanripperは人気パズルアドベンチャーゲーム『Helltaker』を手がけたことで知られ、主人公や幽霊たちは、同作を彷彿とさせる独特のアートスタイルでのカワイイ女の子として登場する。ステージクリア時などには彼女らによる会話シーンがあり、そうした演出面も高評価を得ている。もちろん、無料で配信されたことで評価のハードルが下がっている側面はあるだろうが、『Helltaker』ファンにとって嬉しい要素が詰まった作品でもあるわけだ。
なお、本作は英語のみに対応してリリースされたが、『Helltaker』の日本語化Modを手がけたことでも知られる翻訳家の陽炎01型氏が、本作の日本語化に取り組んでいるとのこと。本日12月18日17時に日本語化ファイル1.0を公開する予定だそうだ。興味のある方は同氏のSNSをチェックしておこう。