お隣さんはどのようにプレイヤーを追い詰めるのか?隣人が追ってくる新気鋭ホラーゲーム『Hello, Neighbor!』恐怖のプレイ映像が公開

開発スタジオDynamic Pixelsは、一人称視点アクションゲーム『Hello, Neighbor!』の新たなゲームプレイ映像を公開した。『Hello, Neighbor!』は、幽霊でも屍人でもなく「怪しい隣人」をテーマにした新気鋭のホラータイトルだ。

開発スタジオDynamic Pixelsは、一人称視点アクションゲーム『Hello, Neighbor!』の新たなゲームプレイ映像を公開した。『Hello, Neighbor!』は、幽霊でも屍人でもなく「怪しい隣人」をテーマにした新気鋭のホラータイトルだ。プレイヤーは隣人が隠している秘密を探るため、彼の家に忍び込んで真相を解き明かさなければならない。

優秀なAIを備えた追跡者

ゲームの舞台となるのはとある小さな田舎町、プレイヤーはこの町に引っ越してきたばかりの新顔だ。通りを挟んだ向かい側にはヒゲの生えた男性が住んでおり、なにやら扉を厳重に封鎖している様子を偶然見てしまう。あの部屋には誰かが監禁されているのか、あるいは違法な物を隠し持っているのか。プレイヤーは真相を探るため、隣人の家へと侵入を試みる。

本作唯一の敵であり最大の障害として登場する「隣人」にはAIが搭載されており、少しずつ学習してプレイヤーを追い詰めてゆく。今回公開された映像によれば、隣人には3種類と1種類のモードが存在しており、それぞれのモードに沿って行動をするという。

art_3基本となる「Idle」モードでは、隣人は普段の生活を営んでおり、食事や睡眠、水泳やTV視聴といった娯楽、体操に花の水やりや部屋の掃除などのアクションを取る。一方でプレイヤーが花瓶を割ったりして隣人に刺激を与えると、隣人は「Hunt」モードとなり、家のなかに誰かが居ると考え見回りを始める。そしてプレイヤーを発見すると隣人は「Attack」モードへと移行し、侵入者を捕らえようと執拗に追いかけてくる。「Attack」モード時には隣人は様々なアイテムを投げ、プレイヤーの足を止めようともするという。この際に隣人に捕まればゲームオーバーとなる。プレイヤーは通りをこえ自分の家に戻ることで、一時的に安全な場所へと非難することができる。

このほか存在するのが「Offline」モードで、隣人はトラバサミを通路に置くことから始まり、扉の上に水のバケツを設置したり、椅子で扉が開かないようにしたり、窓を木板で封鎖したりする。

たびたびアピールされてきた本作の”優秀なAI”についても、今回詳しい解説がなされている。たとえばプレイヤーが何度も同じ場所に隠れていると、隣人はそれを”お気に入りの場所”と覚え、プレイヤーを追い詰めてゆく。姿を見失えば真っ先にそこを調べるようになり、また侵入できないよう前述の罠を大量に張り巡らせたりする。隣人は家のなかに存在する重要なスポットを把握しており、「Attack」モード時にはプレイヤーが行きそうな場所を予想したり、あるいはプレイヤーが侵入できないように部屋の扉を封鎖したりするのだ。AIがプレイヤーの位置をズルして知っているわけではなく、プレイヤーの過去の行動や家の構造を元にして追い詰めていくというわけである。

現在『Hello, Neighbor!』は10万ドルの獲得を目指すKickstarterキャンペーンを実施中だ。リリースは2016年10月を予定、対象プラットフォームはPC/Mac/Linuxのみだが、PS4/Xbox Oneでの発売も検討されている。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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