”ハト”との恋愛を楽しむ異色のアドベンチャーゲーム『はーとふる彼氏』がPlayStation 4/Vitaでリリースへ
インディーゲームのパブリッシャーサポートをおこなっている「架け橋ゲームズ」は、3月24日からPlayStation4/Vita向けに『はーとふる彼氏』『はーとふる彼氏Holiday Star』をリリースすることをプレスリリースを通じて発表した。すでにPlayStation Storeにて配信が開始されており、価格は1000円となっている。
国内のゲームクリエイターである玻都もあ氏が手がけた『はーとふる彼氏』は、攻略対象がすべて”ハト”という女性向けの恋愛アドベンチャーゲームだ。舞台は優秀な鳥類が集まる名門校「聖ピジョネイション学園」。人類で唯一この学校への入学を許された主人公の女の子が、2年生に進級するところから物語は始まる。学校生活を送る中で主人公は種族を超えた恋に落ち、その恋を叶えるため知力や体力などのパラメータを鍛えながら過ごすことになる。攻略対象となるハトは8羽いて、エリートのハトや人語を話せないハト、怪しげな実験を繰り返す保険医のハトなど、どのキャラクターも非常に個性的だ。
同時配信が開始された『はーとふる彼氏Holiday Star』は、『はーとふる彼氏』の外伝となるビジュアルのベルゲームである。「聖ピジョネイション学園」での2年生としての生活も半分以上が過ぎた冬の季節の出来事が描かれている。こちらはパラメータなどはなく、分岐ルートのない1本道のテキストアドベンチャーゲームだ。
もともと『はーとふる彼氏』は、原作者の玻都もあ氏が2011年のエイプリルフールのネタとして思いついたもので、当時はFlashゲームとして公開されていた。しかし、攻略対象がハトであるという珍しさからサーバがダウンするほどの注目を集め、その評判は瞬く間に広まっていくこととなった。ゲーム内に登場するハトの立ち絵が実写というインパクト、また各キャラクターの音声は収録されていないものの、架空の声優設定がキャラクターとともに表示されており脳内で音声を流すことができる「NS3(脳内再生シンクロシステム)」が搭載されていたことでも大きな注目を浴びた。これらは架空の声優設定ではあったが、のちに発売されたドラマCDでは、一部変更がありながらも配役された声優が実際にそれぞれのキャラクターを演じている。
『はーとふる彼氏』の人気はゲームに留まらず、昨年11月にはKickstarterのファンディングを成功させ「ぬいぐるみ」をリリースしている。コンシューマーゲームにまで進出した『はーとふる彼氏』の勢いは2016年も続きそうだ。