『Guitar Hero』シリーズを手がけたRedOctane、閉鎖から15年経てまさかの復活。当時のスタッフも集い、リズムゲーム開発に特化

RedOctane Gamesは8月6日、アメリカ・カリフォルニア州リバモアにスタジオを設立したと発表した。リズムゲーム開発に特化した活動をおこなうという。

デベロッパーのRedOctane Gamesは8月6日、アメリカ・カリフォルニア州リバモアにスタジオを設立したと発表した。リズムゲーム開発に特化した活動をおこなうという。

なお同スタジオは、リズムゲーム『Guitar Hero』シリーズを手がけたRedOctaneの名を引き継いでいる。当時Activisionの傘下にあったRedOctaneは、2010年に閉鎖。その後、Embracer Groupに所属するFreemodeが同商標を取得し、今回の復活を主導したようだ。

Harmonixが開発しRedOctaneから発売された初代『Guitar Hero』


RedOctane Gamesの代表には、Neversoft時代にプロダクションディレクターとして『Guitar Hero』シリーズを手がけたSimon Ebejer氏が就任。また、ほかにも同シリーズや『DJ Hero』に携わった経験を持つスタッフが複数在籍しているという。さらに、旧RedOctaneの設立者であるCharles Huang氏とKai Huang氏が特別顧問に就任しているとのこと。

同スタジオでは、数か月間のプリプロダクション期間を経て、デビュー作となるリズムゲームの開発に正式に着手したところだという。どのようなゲームとなるのか、詳しくは年内に発表されるとのことであるが、上述したようなスタッフの布陣からは『Guitar Hero』シリーズの精神的後継作となるのではと期待させる。


興味深いのは、今回のスタジオ設立にあたって公開された上の映像にて、ゲーム周辺機器メーカーのCRKDが今年2月に発表したギター型コントローラー「CRKD Gibson Les Paul Guitar Controller」に言及されていることだ。同コントローラーの開発にはRedOctaneの元スタッフが携わっていると発表されており、またCRKDは今回の“RedOctane復活”を予告するようなSNS投稿もしていた。

「CRKD Gibson Les Paul Guitar Controller」は、楽器メーカーのGibsonとコラボしたギター型コントローラーだ。『Guitar Hero』『Rock Band』シリーズのほか、『Fortnite Festival』や『YARG』『Clone Hero』といった近年のリズムゲームにも対応する(関連記事)。

ちなみに同コントローラーをよく見ると、指板のポジションマークに描かれた炎のようなマークは、RedOctane Gamesのロゴと同一である模様。どうやら両社は、新作リズムゲームと対応コントローラーの開発を連携して進めてきたようだ。


現在RedOctane Gamesでは、ベテランおよび若手の開発者がコミュニティとも協力しながら、革新的なリズムゲーム体験を幅広く手がけているとのこと。その最初の作品は2025年内に発表される。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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