『GUILTY GEAR -STRIVE-』、今夏についに「ランクマッチ」実装へ。追加キャラ「ヴェノム」参戦で対戦環境さらに激化
さらに本日の発表では、かねてより開発を進めていたというトレーニングモードの機能追加とネットワークモードの改修についても発表された。

アークシステムワークスは3月24日、2D対戦格闘ゲーム『GUILTY GEAR -STRIVE-』(以下、GGST)の新プレイアブルキャラクター「ヴェノム」を本日実装することを発表した。同社が主催する世界大会「ARC WORLD TOUR FINALS 2024」にて明かされたかたちだ。なお、本稿執筆時点でSteam版に関しては、アップデートはまだおこなわれておらず、これまでのキャラクター追加アップデートの傾向から考えると本日16時から17時頃から使用できるであろう見込みである。
ヴェノムは、『GUILTY GEAR』シリーズ第2作目『GUILTY GEAR X』から参戦したキャラクターだ。かつて自身の命を救ったロボカイの修理費を稼ぐため、現在はパン屋を営む彼は、新たな戦いを知って、謎の仕置人ファントムとして再び戦いに身を投じていく。
ヴェノムの発表に伴い、キャラクタートレイラーも公開された。ファントムを名乗り、ロボカイを伴って戦う彼は、過去作品を踏襲してビリヤードをモチーフにした戦闘スタイルを披露している。宙空にビリヤードのボールを生成し、ボールをキューで突き飛ばして敵に攻撃を仕掛けることが可能なキャラクターだ。
なお、公式サイトではキャラクターページが既に公開されており、そちらの使いやすさの表記では星ひとつの評価となっている。この評価は、本作中屈指のトリッキーなキャラクター「飛鳥=R♯」や「ハッピーケイオス」「ジャック・オー」と並ぶもので、ヴェノムもトリッキーなキャラクターとなりそうだ。公式サイトではコマンドリストも既に公開済みとなっているため、そちらも確認されたい。
また、トレイラー内ではヴェノムを代表する覚醒必殺技「ダークエンジェル」も使用。大きな球体を生み出して敵に連続でガードを強要し、中段攻撃であるダストアタックで崩しを成功させる姿も見せている。ほかの崩し択として下段攻撃である足払いを用いたり、崩さずとも相手にガードさせて削りに使用したり、『GGST』でもいろいろな使い方ができそうな覚醒必殺技だろう。

ヴェノムは、元々2025年上旬にリリース予定だったものが、キャラクターの完成度を高めるためという理由で、「ARC WORLD TOUR FINALS 2024」後の3月下旬に変更となったことが発表されていた。そして、本日『GGST』の世界大会TOP8トーナメント前のタイミングで、本日の実装が発表された。まさかの発表当日に実装されるというサプライズが用意されていたわけである。
さらに本日の発表では、かねてより開発を進めていたというトレーニングモードの機能追加とネットワークモードの改修についても発表された。トレーニングモードには「フレーム情報表示」設定機能が追加される。この機能を使用することで、キャラクターのアクションの全体動作、攻撃発生、硬直差、追撃猶予のフレームが確認できるようになるとのこと。現在、フレーム情報は有志の調査によって明らかになっているものの、ゲーム内のトレーニングモードでもわかるようになるのは利便性の向上に繋がるだろう。なお、フレーム情報表示設定機能は、5月のアップデートでの実装を予定しているとこと。
そして、ネットワークモードの改修として、ゲーム内に「ランクマッチ」が実装されることが発表された。こちらは6月から8月頃の実装を予定しているそうだ。ランクマッチでは、ロビーを経由することなく、同じくらいの強さのランダムな相手との対戦が可能。ランクはアイアンから始まって、全部で7つのランクが予定されているという。また、ランクはキャラクターごとの個別管理となっていて、勝敗で獲得するポイントによって変動する。さらに、最上位ランクである「闘神」以降は、闘神レートを競い合うシステムへと切り替わっていく模様だ。
『GGST』では元々「ランクタワー」というかたちで、同じくらいの対戦相手と戦えるモードが実装されている。しかし、プレイヤーからは使いにくさや、対戦相手が選べてしまう問題、最上階にあたる「天上界」に到達しづらいことなどが指摘されていた。今回のランクマッチ実装が、それらの問題を解決することになるだろう。なお、ランクマッチ実装後、ランクタワーは名前を変え、実力の近い相手とカジュアルに対戦できるロビー型オンラインモードとして残るそうだ。
『GUILTY GEAR -STRIVE-』は、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けに発売中。