「Green Man Gaming」にて各プロダクトキーの”出どころ”が表示されるようになる、他業者から取得したキーかどうかがチェック可能に
オンラインゲームショップ「Green Man Gaming」(以下、GMG)は、販売しているビデオゲームのプロダクトキーをどこから入手したのかを、各商品ページに記載することを決定した。商品ページ右下のパブリッシャーやデベロッパーの欄に「Source」という項目で記されており、販売されているキーがパブリッシャーから正式に取得したものなのか、あるいは契約を交わさずほかの業者から手に入れたものなのかが確認できるようになっている。
今年5月、「GMG」はポーランドの開発CD Projekt REDより名指しで批判され、『The Witcher 3: Wild Hunt』の出自不明なプロダクトキーを安売りしていると指摘されていた。また今月には、海外フォーラムRedditのセール情報を扱う「GameDealsMeta」サブレディットのモデレーターたちが、「GMG」がActivisionやUbisoftから認可を受けずにゲームを販売していると報告。「GMG」が鍵屋であり、さらにグレーなマーケットから手に入れた鍵を販売しているとの認識が、ユーザー間で広まりつつあった。
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「GMG」は今回の件について公式Facebookページにて、「きみたちは話した、そして我々は耳を傾けた」とコメントしており、各商品ページでは前述の「Source」に加え、キーがいつごろ届けられるのかも記載されるようになったと伝えている。ただし業者から取得したキーの「Source」は「Authorised Distributor(認可された販売業者)」で統一されており、依然としてどのような手段でキーを手に入れたのかは明記されていない。
実際に商品ページをチェックしてみると、Activision作品である『Call of Duty: Black Ops III』や、Ubisoftの『Assassin’s Creed: Syndicate』、問題となった『The Witcher 3』などのキーの出どころは「Authorised Distributor」とされている。一方で『Fallout 4』などの作品は「Source」にBethesda Softworksと記されており、こちらはパブリッシャーから受け取ったプロダクトキーを直接販売していることが確認できる。
先日の発言でも伝えられていたが、「GMG」はパブリッシャーとなんらかの理由で契約が交わせなかった場合、第三業者からキーを取得するという手段を取っている。ローンチ前から30パーセントオフなどで安売りされているキーは、そのほとんどが「Authorised Distributor」より確保したものだ。今後はビデオゲームの安さに釣られず、自分が購入しているキーの出どころがどこにあるのか、あらためて確認するようにしておくべきだろう。