パブリッシャーのTake-Twoは、2015会計年度第3四半期の財政報告にて、『Grand Theft Auto V』の出荷本数が4500万本を超えたと発表した。『GTAV』は、2013年9月にPS3とXbox 360向けに発売されたタイトルだ。昨年11月には、PS4版とXbox One版が発売されたが、これがホリデーシーズンだけで1000万本近い出荷を記録したことも明らかにされている。
次世代機版で売上加速
昨年8月の発表で『GTAV』は3400万本の出荷を達成しており、今回上乗せされた1100万本のうち、ほとんどをPS4版とXbox One版が占めたことになる。PS4版とXbox One版に続き、3月にはPC版がリリースされる予定であり、出荷本数はさらに伸びるだろう。
このPS4版とXbox One版、PC版は昨年6月のE3 2014にて正式発表され、前世代機のバージョンからビジュアルの強化や一部コンテンツの一新が明らかにされた。実質的には、『Tomb Raider』や『Sleeping Dogs』の「Definitive Edition」に似た次世代機向けのアップグレード移植だが、それが1000万本近くを売り上げたのは、さすが『GTA』の人気と言うほかない。
今回の4500万本超えの発表で、『GTAV』はゲーム史に残る出荷記録を刻みつけた。店舗への"出荷本数"と、プレイヤーが手にした"販売本数"を区別する必要はあるが、4000万本以上を売り上げた『スーパーマリオブラザーズ』と、ほぼ肩を並べる存在になったと言っていいだろう。ただし、ゲームの売上記録では、6000万本以上を売り上げている『Minecraft』、7000万本以上を売り上げた『Wii Sports』、そして1億本以上を売り上げた『テトリス』などがまだ存在する。
『GTAV』は3月にPC版が発売されるほか、Rockstarより発表されたストーリーDLCが現在も開発中だ。複数のプレイヤーが参加できる『GTA Online』には、延期が続いていた強盗Co-opモード「Heists」も追加される予定である。発売から1年半が経過する『GTAV』だが、まだ当分はセールスニュースで世間を騒がせることとなりそうだ。