パブリッシャーのWired Productionsは6月25日、Angry Demon Studioが手がけるアクションゲーム『Gori: Cuddly Carnage(ゴリ: カドリー カーネイジ)』について、日本版においてのみ表現規制を実施することを明らかにした。主に流血表現を修正するという。
本作は、PC/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに8月29日配信予定。Steamのストアページによると、日本では時差の関係で8月30日配信となるようだ。今回の表現規制の配信日への影響はないとのこと。
『Gori: Cuddly Carnage』は、二足歩行の猫ゴーリを主人公とするアクションゲームだ。本作の世界では、食事もトイレも必要なく歳をとることもない“ウルトラペット”が生み出されるも、突然変異により人類を絶滅させてしまう。その一方で、ウルトラペットのプロトタイプであったゴーリは、行方不明になった自らの創造主である人間を救出すべく冒険する。
血に飢えたウルトラペットたちはザ・カワイイ軍団と呼ばれ、狂ったユニコーンや暴走したオモチャなどがゴーリを襲う。これに対しプレイヤーは、ホバーボードのF.R.A.N.Kを駆使にして立ち向かう。F.R.A.N.Kは移動手段でもあるが、振り回すとブレードが飛び出し、敵を切り刻むことができる凶悪な武器なのだ。
上に掲載したトレイラーでも確認できるとおり、本作のバトルには残虐表現が満載。F.R.A.N.Kによる攻撃を受けたユニコーンたちは身体がバラバラに断裂し、大量の血が飛び散る。結果として、日本で発売するには表現規制が必要になったようだ。
販売元Wired Productionsは今回の発表にて、敵を倒した際に画面中に飛び散る血の量が多すぎて、何人かの日本人を怒らせてしまったとジョーク交じりにコメント。そのため日本向けには表現規制を導入するとし、日本版では血液を「紫色のおもちゃのジュース」に差し替えるとした。現時点でどういった表現になるのかは不明だが、ただ血液の色を変えただけの調整ではないそうだ。加えて人間の遺体についても、いくつかゲーム内から削除する必要があったと説明されている。
本作は残虐表現を売りにしている側面があり、実際かなり派手な表現となっている。ただ、敵が主に架空の生き物ということもあってか、欧州などでのレーティングは16歳以上対象とやや控えめ。それでも、日本向けには流血表現などを抑える必要があったようだ。ただし表現規制が導入されるのは、現時点では国内Nintendo Switch/PS5/PS4版のみになるそうだ。PC/Xbox Series X|S/Xbox One版は、海外向けと同じ表現のままということだろう。
またWired Productionsは、邪悪なユニコーンの血を見たくないなんて理解できないと前置きしつつ、もし要望があれば、他国向けのバージョンにも表現規制設定をオプションとして用意するとしている。
ちなみに、本作の表現規制版にて“血液を節約”したため、開発スタッフの何人かは英国の国民保健サービスにて献血をおこなうそうだ。またファンに対して、可能であれば献血に行ってほしいと呼びかけられている。
『Gori: Cuddly Carnage(ゴリ: カドリー カーネイジ)』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store/GOG.com)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに8月29日配信予定。日本では、少なくともSteam版は8月30日配信となるようだ。また8月には体験版も配信予定となっている。