CD Projekt REDが運営する「GOG.com」は、7月29日よりリリースされるMicrosoftのOS「Windows 10」に対するサポートを発表した。GOG.comはSteamに次ぐ歴史を持つPCゲーム配信プラットフォームである。クラシックな古いゲームタイトルをラインナップしているほか、さまざまなデジタル特典を各ゲームに収録することや、DRMフリーを崇拝していることでも知られている。
GOG.comの発表によれば、運営側はすでにWindows 10のリリースに対処する準備を完了しており、同OSでゲームがプレイできるかテストするためのQAチームも手配済みだという。「GOG.comはリリースしてきたゲーム、特にクラシックにおいて、最新のコンピューターでもそのままプレイ可能かどうかテストし確認してきた」と伝えたほか、Windows 7やWindows 8への移行時には全ライブラリにおいて1日で互換性を示すため細かくテストさえもしたとし、対応に自信を見せた。一方でGOG.comは、Windows 10自体がまだ開発中の段階にあるOSだとしており、リリース日までに事態が急変する可能性があることも注意している。
なお一部のゲームにおいてはWindows 10での動作にパッチが必要であり、サイト上からダウンロードするか、あるいはGOG Galaxyを所持していれば自動的にアップデートされる。GOG Galaxyは今年5月からオープンベータテストが実施されているGOG.com用のクライアントだ。
Windows 10対応のPCゲーム意外に多く
OSの変わり目に多くのPCゲーマーが気にかけるのがPCゲームの互換性だろう。Microsoft公式サイトのコミュニティセクションでは、ユーザーMaster Turkeyを中心にWindos 10でのPCゲーム動作テストが実施されており、今年2月から継続的に動作するゲームと動作しないゲームのリストがアップされている。もちろんこれらはユーザーが所持するマシン上でのテスト結果であり、また開発中のWindows 10ビルドが使用されている点は留意しなければならないが、独自のゲームエンジンを採用しているタイトルでなければほとんどは動作すると見てよさそうだ。例として『Call of Duty』や『Battlefield』、『BioShock』や『Dead Space』、『The Elder Scrolls』の「Morrowind」以降や『Fallout』シリーズ、『Far Cry』に『Grand Theft Auto』の「2」以降は動作するとされている。
参考記事: Windows 10版『Minecraft』が正式発表、7月29日に配信へ。GameDVR機能で映像キャプチャが簡単に
このほか独自の動きとしては、MicrosoftとMojangがWindows 10向け『Minecraft』のベータ版を正式発表している。こちらは7月29日からOSと共にリリースされる予定で、同作のPC版を所有しているユーザーには無料で配布される。こういった動きも見ると、Windows 10においては「ゲーム」は明らかにキーの1つとして捉えられている感があるといえるだろう。特に新たに導入される「Xbox App」では、過去30秒間の巻き戻し映像キャプチャが可能な「Game DVR」や、LAN経由で繋がったXbox Oneからゲームをストリーミングプレイするといった機能が盛り込まれている。
Windows 10は7月29日にリリース予定だ。