前作「Fallout 3」で表現規制が課せられたドイツとオーストラリア、シリーズ最新作『Fallout 4』は“カット無し”に

日本と並びビデオゲームの表現規制が厳しいことで知られるドイツにて、Bethesda Game Studiosの新作『Fallout 4』がカット無しでリリースされることが明らかとなった。

日本と並びビデオゲームの表現規制が厳しいことで知られるドイツにて、Bethesda Game Studiosの新作『Fallout 4』がカット無しでリリースされることが明らかとなった。『Fallout』の公式Facebookページにて明らかにされたもので、同じく表現規制が激しいオーストラリアやスイスでも同様のリリースとなることが明らかにされている。海外フォーラムNeoGAFRedditのユーザーらがスレッドを立て、情報が広まった。

「公式: 『Fallout 4』は100パーセントカット無しでドイツ、オーストラリア、スイスにて2015年11月10日リリースされます!」

頭部ヘッドショットも人体欠損も許可

かつて『Fallout 3』はオーストラリアのレーティングにて発禁処分を下されるなどし海外で話題となった。のちにオーストラリアやドイツなどでは、流血表現や人体の欠損表現 などがカットされたバージョンが発売。また、Obsidian Entertainmentが手がけた『Fallout: New Vegas』も、同じくオーストラリアやドイツでは表現規制が加えられていた。ただしドイツにおいてはBethesdaの尽力により、のちに 『Fallout: New Vegas』のUltimate Editionが修正無しにて販売されている。

『Fallout 4』にゴア表現が無いというわけではなく、Bethesda Softworksが公開しているゲームプレイ映像からはヘッドショットにより砕け散る頭部や、ミニガンでバラバラに身体が吹き飛ぶレイダーたちの姿を確認できる。

※ 頭部ヘッドショットシーンは2分30秒ごろ、ミンチシーンは4分10秒ごろに確認できる

なお日本国内においては、『Fallout 3』は人間やグールの人体分離欠損の表現、原子爆弾が関連するミッションの一部選択肢が削除。また『Fallout: New Vegas』においても、人間やグールの人体分離欠損が削られている。人体分離欠損の規制はまぬがれそうにないが、ミッション内容には手が加えられないこ とを願うばかりだ。なお『シムシティ』とは異なり、マサチューセッツ州ボストンに原子力発電所は存在しないが、州内には「ピルグリム原発」が存在する。

『Fallout 4』は国内で2015年冬にリリース予定。現時点で詳細な発売時期や表現規制に関する発表はされていない。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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