海外の公式フィードバックサイト「Xbox Feedback」にて、『Gears of War: Ultimate Edition』の北米版に日本語サポートを盛り込むよう求めるアイディアが公開された。昨日の夜、日本マイクロソフトが同作の日本発売を見送ると発表してからすぐに開設されたもので、1日が経過する前にすでに600件以上の賛成投票が行われている。
Xbox Feedbackは2014年6月に開設されたMicrosoft公式のフィードバックサイトだ。ユーザーが独自のアイディアを提出し、それに対して投票するという仕組みのサイトで、たとえば「Xbox Oneの後方互換機能でプレイしたいXbox 360ゲーム」の投票なども実施されている。すべてが実現するわけではないが、注目度の高いアイディアにMicrosoftが着目し、なんらかの形で対応する可能性がある。
『Gears of War: Ultimate Edition』は初代『Gears of War』のXbox One向けHDリマスター作品であり、海外では今月末にも発売を迎える。一方で日本マイクロソフトは昨日、倫理適合を得ることが難しく、同作の国内発売を見送ることを明らかにした。国内のプレイヤーには北米Xbox One版やPC版を購入してプレイするという手段が残されてはいるが、シリーズ通じて好評だった日本語吹き替え音声は収録されていない可能性が高い。
参考記事: 『Gears of War: Ultimate Edition』国内での発売見送りに、“倫理適合を得る”修正が困難であると判明
「ファーストタイトルなのになぜ」
Xbox Feedbackの今回のアイディアにはさまざまな意見が寄せられており、特に多く見られるのが「ファーストタイトルであるのになぜ発売されないのか」という声だ。過去には『Dishonored』がXbox 360版だけAmazon専売となったり、海外でマルチプラットフォームタイトルである『Destiny』や『Batman: Arkham Knight』が国内ではPlayStationのみで発売されたりといったことはあったが、Xboxを代表する看板ファーストタイトルが国内で発売されないというのは初めてである(ただしXbox 360向け『State of Decay』が国内で未発売といった事例はある)。
国内でのXbox Oneはローンチ時に2万台ほどを販売して以降、週販数百台の低空飛行を続けている状況(ソース: 株式会社メディアクリエイト)。さらにMicrosoftは東京ゲームショウ 2015への不参加も今年7月に発表したばかり。続けて今回の発表があっただけに、日本マイクロソフトが今後Xbox Oneを国内でどのように展開してゆくのか、『Gears of War 4』含むファーストタイトルはローカライズされるのかなど、不安はつきまとう。今回発売が見送られた『Gears of War: Ultimate Edition』がHDリマスタータイトルであるという点が、唯一の救いといえるだろうか。