インディーホラー出世作『Five Nights at Freddy’s』の映画化が進行中

安価なインディーホラーゲームの決定版ともいえる『Five Nights at Freddy's』が、映画化されることが明らかとなった。映画業界の内部事情に定評のあるThe Hollywood Reporterが報じている。

 


インディーホラーの出世作、映画化

 

『Five Nights at Freddy's』は、エンターテイメント複合型のピザレストラン「Freddy Fazbear's Pizza」を舞台としたホラーゲームだ。プレイヤーは警備員となり、午前0時から午前6時まで店内を警備する。店内はピザレストランの動物マスコットキャラクター達が徘徊しており、監視カメラや電子ドアなどを駆使して、一晩を無事に過ごさなければならない。開発者はScott Cawthon氏、3作目となる『Five Nights at Freddy's 3』が今年3月にリリースされたばかりである。

 

 

The Hollywood Reporterによれば、脚色はVertigo EntertainmentのRoy Lee氏、KatzSmith ProductionsのSeth Graham-Smith氏やDavid Katzenberg氏が担当する。Roy Lee氏は『リング』のアメリカ版リメイクに参加したプロデューサーだ。またほか2人は、ホラーコメディ映画『ビートルジュース』続編の製作に携わっている。

『Five Nights at Freddy's』の開発者Scott Cawthon氏は「本作の物語は映画化に適しているし、まだほとんど開拓されていないニッチホラーに進出することが出来る。同ジャンルは多くの人々が共感できるだろう」とコメントした。また、Graham-Smith氏は「Scottとともに常軌を逸した恐ろしく愛されるような映画を作りたいと考えている」と伝えている。

『Five Nights at Freddy's』は、「あなたが見逃すべきではない2014年発売のビデオゲーム10選」でも紹介したタイトルだ。決してゴージャスなホラーゲームではないが、チープさを逆に活かしつつプレイヤーに笑いと恐怖を提供することに成功しているタイトルである。シリーズ3作がリリースされ、さらに映画化にも至り、『Five Nights at Freddy's』はホラーインディーゲームのシンデレラストーリーを進んでいる。

 

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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