Steamで120円に大幅値下げされた対戦格闘ゲーム『FIGHTING EX LAYER』向けに、今度は“特別お祭りバージョン”無料公開。アリカの創業30周年記念サプライズ

アリカは12月10日、同社の創業30周年を記念して、対戦格闘ゲーム『FIGHTING EX LAYER』のベータバージョンを公開した。対応プラットフォームはPC（Steam）。

本作は、アリカがかつて手がけた『ストリートファイターEX』シリーズのオリジナルキャラクターなどが登場する対戦格闘ゲームだ。バトル中に特定の条件を満たすと追加能力を発動できる強氣システムなどが特徴。SNKの『餓狼伝説』シリーズのテリー・ボガードがゲスト参戦したことでも注目された。

『FIGHTING EX LAYER』は、2017年のエイプリルフールに「謎の格闘ゲーム」として披露され、その後正式に開発が決定。PC/PS4向けに2018年にリリースされ、アーケードでも展開された。そして開発元のアリカは、今年創業30周年を迎えたことを記念して、本作の価格改定を先月11月に実施。従来価格4800円だったところ、PC（Steam）版は120円、PS4版は110円に大幅値下げされた。

今回同社は、創業30周年記念のさらなる取り組みとして、PC（Steam）版限定で本作のベータバージョンを公開した。これは、格闘ゲームイベント「EVO Japan 2023」にて“お祭りバージョン”として試遊出展されていたものだ。ユーザーの方は、本作のプロパティから「ベータ」の項目へ進み、ベータアクセスコードの欄に「8kV4N9OrtoMR」と入力すると、今回公開されたビルド「202510 – 30th β test」をダウンロードしてプレイできるようになる。詳細は発表ページを参照してほしい。

なお、このベータバージョンはもともとPS5での試遊向けに開発されており、インターフェイス（入出力デバイス）、解像度、垂直同期設定などを個別に設定できない当時の仕様のまま、今回PCで動かせるようにしたという。そのため、ユーザーのPC環境によっては満足に遊べない可能性があるそうだ。また、CPU戦でCPUが空中ガード時に空中歩行をする不具合が存在するとのこと。

このベータバージョンについてアリカの取締役副社長・三原一郎氏は、「配信とかもOKです。なんなら大会してもOKです。割とスペック要求されるので、動かない人はごめんなさい」とコメント。また、このベータバージョンに関しては今後拡張する計画はないとし、リクエストには対応できないとしている。

『FIGHTING EX LAYER』は、PC（Steam）/PS4向けに配信中だ。