恐竜島探索サバイバルFPS『FEROCIOUS』12月5日発売へ。“恐竜の背中に乗って突撃”もできる、恐竜使役ワイルド大冒険

tinyBuildは11月23日、サバイバルFPS『FEROCIOUS』を日本時間12月5日にリリースすると発表。本作は恐竜や傭兵と対峙するサバイバルFPSだ。恐竜を使役できることも特徴のひとつとなっている。

パブリッシャーのtinyBuildは11月23日、サバイバルFPS『FEROCIOUS』を日本時間12月5日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ストアページの記載によれば、インターフェイスおよび字幕は日本語表示に対応する。

『FEROCIOUS』は、未踏の島を舞台に恐竜や傭兵らと対峙しながら生存を図るFPSである。本作の開発を手がけるOMYOGの発表では、シングルプレイ専用タイトルとして開発されており、マルチプレイ要素は告知されていない。本作では、プレイヤーは恐竜の闊歩する島にて、資源を集め、武器や装備をクラフトし、探索と戦闘を通して奥地へと進んでいく。公開されている映像では、密林や海岸、遺跡といった複数の環境が確認できる。遮蔽物や段差を利用した射撃戦に加え、近距離での激しい戦闘も収録されている。島には野生生物だけでなく人間勢力も存在し、銃火器を装備した敵との戦闘が中心となる。

本作の大きな特徴として、恐竜に指示を出して行動させられる「恐竜コントロール装置(DCD)」がある。DCDは特定の恐竜をスキャンし、行動を命令できるツールだ。命令できる内容は攻撃、障害物破壊、指定地点への移動、アイテムの回収など多種多様ながら、恐竜の種類によって可能な命令が異なるようだ。従順な恐竜や賢い恐竜もいる一方で、そうではない恐竜もいるとのことで、恐竜の性質を理解していくことが重要になるだろう。映像では、DCDで行動を命令し、恐竜の背に乗って敵に突進させる様子も確認できる。

こうした生物のデザインについては、現実の恐竜から着想を得ているものの、古生物学的な正確さを追求した再現ではない。本作の世界では、恐竜が絶滅せず生き残り、長い時間をかけて独自に進化した生き物として描かれる。そのため、体格や姿勢などは化石記録とは異なる架空解釈としてデザインされている。ストーリーが進行していく中では、そうした変化の理由も語られていくようで、秘密に迫る物語にも期待が寄せられるところだ。

また恐竜の扱いについて、開発側は「倒すべき敵」という描き方を選ばず、島に生きる野生動物として描く姿勢を示している。危険な存在ではあるものの、憎悪の対象とせず、環境の一部として位置づける構成。恐竜との遭遇は緊張感を伴ううえ、襲われることもあるが、プレイヤーが対処すべき主要な脅威は人間勢力であり、戦闘の主軸は対人戦になるとのこと。

なお開発チームによれば、プレイヤーが指示可能な恐竜の種類は約5体とされる。個体数の増加よりもそれぞれの差別化を重視する方針とのこと。また恐竜視点での操作は予定されておらず、DCDは恐竜との相互作用と、ゲームプレイにおける戦術的選択肢を広げるための仕組みとして位置づけられているようだ。

開発スタジオOMYOGは、本作の開発にあたり、映画の「キングコング」や「ジュラシック・パーク」といった作品から影響をうけたほか、ゲームからは『Far Cry』『Crysis』『Turok』といったシリーズ群からも影響を受けたと語る。なかでも子供の頃に『Crysis』をプレイした際には「恐竜のいるFPS世界を体験したい」との想像を抱いたという。そこから長い期間を経てアイデアが熟成され、『FEROCIOUS』として形になったようだ。

本作は現在PC向けのみの展開となっている。コンソール版については開発チームより可能性が示されているが、現時点ではリリースは確定していない。また、Modサポートについては未検討とされている。小規模な開発チームということで、まずはゲームプレイのクオリティを上げ、Steam向けへのリリースに集中するかたちのようだ。

『FEROCIOUS』は12月5日にPC(Steam)向けに発売予定。

Junya Shimizu
Junya Shimizu

ローグライクが大好きです。映画や海外ドラマも好きなので、常に時間に追われています。

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