アメリカの共和党議員、政治資金1300ドルをSteamのゲームに私的流用した疑い。子供が68回にわたり購入か
アメリカの共和党連邦下院議員であるDuncan Hunter氏は、活動資金を私的に流用しているとして、連邦選挙委員会から疑いをかけられているようだ。The San Diego Union-Tribune誌が報じている。疑われているのは、クレジットカードによる 「68回にわたるSteamでのゲーム購入」。
Duncan Hunter氏の広報であるJoe Kasper氏は、2015年末に記録された個人使用はあくまでHunter氏の10代の息子が、Steamでゲームを“ひとつ”買うためにクレジットカードを使用しただけだと述べ、不正請求であると訴えている。連邦選挙委員会のアナリストは4月5日に、Hunter氏の会計役に対し、今回の経費についての釈明と訂正、弁済を求め書面を送っていた。
連邦選挙委員会はHunter氏のカードの履歴を公開しており、Kotakuに掲載された画像を見てみると96ドルの高額なものから5ドルにわたる小粒なものまで2か月半にわたって、Steamでの68回の決済履歴が並んでいる。これらの金額を総計すると1300ドルにものぼる。これらの購入金額はすべてSteamポリシーにのっとって返金される予定だという。
倫理委員会のウェブサイトによると、選挙などの支援資金の私的流用は禁止されており、あくまで善良なる運動や政治活動のみに使われなければいけないと明記されている。
サンディエゴ地区から選出されたカルフォルニア議員のDuncan Hunter氏は、ビデオゲームの規制反対に精力的である政治家のひとりだ。氏はPoliticoにて、子どもや若者の倫理観は一人称ゲームの体験を通じて育まれることもあると述べており、「アメリカの若者が善悪の区別をできないと決めつけてはいけない」と、安易なゲーム規制を批判していた。
ちなみにThe San Diego Union-TribuneのWebサイトでは「Hunter氏がどのゲームを購入したのか」というアンケートをおこなっており、6日の18時現在では『Counter-Strike: Global Offensive』が52%でトップに立っている。