サバイバルFPS『Far Cry』シリーズを販売するUbisoftは、氷河時代をテーマにした新作『Far Cry Primal』を正式に発表した。先日の一部海外メディアによる予期せぬ報道で、すでにティザーサイトの正体は浮き彫りになっていた本作。正式なアナウンスに伴い、公式ブログでは世界観の詳細や発売時期が明らかにされている。
人類が未だ食物連鎖の頂点になかった時代
『Far Cry Primal』の舞台は更新世、旧石器時代。現生人類の祖先ホモ・エレクトゥスが打製石器を用いて狩りをしていた頃の物語だ。大自然「Oros」で敵対グループからの奇襲を受け独り生き残ったハンター「Takkar」は、失われた部族を再び結成するため、マンモスや剣歯虎、敵対するハンターグループといった、あらゆる脅威と対峙することになる。野獣の骨や自然の素材を用いてツールや武器をクラフトするなど、プレイヤーはサバイバルスキルを駆使して過酷な大自然を生き抜きながら、部族の再結成と繁栄を目指していく。
これまでのシリーズ作品同様、『Far Cry Primal』でも広大なオープンワールドのアクションが展開される。農耕に始まる文明がまだ発生していなかった太古の地球で、未開の大自然とその脅威を思う存分堪能できるだろう。鉄器や火薬の存在しない時代。獰猛な生物や夜の帳から身を守ってくれるのは石器と炎、そして生存本能のみだ。本作のクリエイティブディレクター、Jean-Christophe Guyot氏は次のようにコメントしている。
「石器時代はシリーズにとって最高の舞台ですよ。Far Cryでは、プレイヤーを美しくも野蛮で無法な辺境の地に追いやるのがお決まりです。石器時代はある意味、人類にとって最初のフロンティアといえるでしょう。人間が地面に棒きれを突き刺して土地の所有権を主張した時代。我々が食物連鎖の頂点へと登り始めた時代。それは争いの上に成り立っています。他の人間たちはもちろん、大自然そのものとの戦いなのです」。
『Far Cry Primal』は、PlayStation 4/Xbox Oneを対象に2016年2月23日、PCを対象に同年3月のリリースを予定している。大自然を舞台にしたサバイバルアクションシリーズは、ついに文明をも脱ぎ捨てた。まさに究極形態。真の意味で、大人のどうぶつの森といえるだろう。