日本語版『Far Cry 4』の体験版 “10円”で販売の理由とは

Ubisoftは、日本語版『Far Cry 4』を1月29日に発売した。PS4/Xbox One向けパッケージ版は8400円、PS3向けパッケージ版は7400円。製品版の値段設定はいつも通りの光景だが、従来とは異なる価格で配信が開始されたコンテンツが1つある。『FarCry 4』の体験版だ。同作をプレイするには、プレイヤーはクレジットカードで一度"10円"を支払わなければならない。

 


『FarCry 4』体験版が10円の理由はCERO「Z」

 

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今回配信が開始されたのは、Co-opモードを2時間プレイできる体験版だ。製品版を購入したユーザーには、「Keys to Kyrat(キラット無料招待チケット)」が配布される。このチケットをほかのフレンドに送ることで、そのフレンドが製品版を所持していなくても、ともにCo-opプレイを楽しむことができる。

海外PSNでは、チケットを所持しているだけでダウンロードできるのに対し、国内ではチケットを受け取った上で"10円"を支払わなければならい。Ubisoftが体験版ですら支払を要求するようになったのかと思う方もいるかもしれないが、これは『Far Cry 4』が国内でCERO「Z」タイトルであるためだ。公式サイトでは、クレジットカード決済により年齢認証を行う旨が記されている。また、Ubisoftの広報担当である@ranran73氏も、クレジットカード決済は年齢認証を行う手法である旨を下記のようにツイートしている。

 

ファークライ4の体験版が10円でクレカ決済必須(ウォレットに残高があっても)なのは、本作がCERO Zのタイトルで体験版にZに相当する部分があるため、年齢確認の方法としてこうする必要があるからなのです。後日PSNのウォレットに10円がキャッシュバックされます。

— らんらん@ファークライ4 1/29発売 (@ranran73) 2015, 1月 29

 

CERO「Z」は18歳以上のみ対象とされるレーティングだ。法的な拘束力はないものの、18歳未満への販売はレーティング団体によって禁止されており、身分証明書がなければ購入できないことになっている。しかしダウンロード配信の体験版やコンテンツで、証明書を要求することはできないだろう。Ubisoftがとった今回の"10円体験版"は、プレイヤーの負担を抑えつつ年齢認証が可能な手段の一つとなるだろう。

 

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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