“プレイヤーにさらに自由を”、E3 2015カンファレンスで発表された『Fallout 4』のすべて

Bethesda SoftworksとBethesda Game Studiosは、シリーズ最新作『Fallout 4』の最新情報をE3 2015プレスカンファレンスにて公開した。

Bethesda SoftworksとBethesda Game Studiosは、シリーズ最新作『Fallout 4』の最新情報をE3 2015プレスカンファレンスにて公開した。あまりにも大量の新要素が公開され、あっという間に過ぎた夢のような『Fallout 4』のプレスカンファレンス内容を、今回はスクリーンショットや映像と共に振り返ろう。

開発は2009年から

  • 『The Eleder Scrolls V: Skyrim』の開発を続けていた一方で、じつは『Fallout 4』の開発は『Fallout 3』の開発を終えた2009年からスタートしていた
  • 開発はすべてのデバイスや端末の点滅するボタンを描くことからスタートした。E3 2015のBethesda Softworksプレスカンファレンスでは、それ以外にも凄まじい量のコンセプト・アートが公開されている

ゲーム序盤の流れ

  • ゲームは『Fallout』の世界で核戦争が起きる直前の土曜日の朝からスタートする。オープニングでは自身の顔を鏡で確認し、プレイヤーの自宅をValut-Tec社のセールスマンが訪れ、そのあと核爆発からシェルター「Valut 111」へと逃げる様子が描かれる。実際のゲームプレイはこの出来事の200年後から始まる
  • プレイヤーはプレイキャラクターの顔を鏡を見ながらカスタマイズする。男性キャラクター、女性キャラクターどちらでも選択可能であり、また2人のカップルに基いて子どもが生成される
  • 顔のカスタマイズはメニューからパーツ項目を選択するのではなく、カーソルを動かしてその部位に照準を当てて選択する
  • 「頬の上部」、「上唇・下唇」、「鼻の先端」、「顎」など細かにスカルプティング(モデルの調整)できるほか、髪型や眉毛やヒゲ、肌の色なども設定できる
  • 序盤で登場しValutから脱出したあとに再会するアシスタントロボCodsworthは、プレイヤーのニックネームを呼ぶため、1000種類以上もの名前を呼ぶ音声収録されている
  • Bethesda Game Studiosとしては初となる「主人公が喋るゲーム」となる。プレイヤーがオブジェクトを見たり触れたりすれば、それについて話す
  • セールスマンのアンケートに答えるかたちでステータスを決定する。今作でもStrength、Perception、Endurance、Charisma、Intelligence、Agility、Luckの「S.P.E.C.I.A.L」が採用されている

さらに上昇する自由度

  • 本作ではダイナミックなワールドが用意されており、どんなキャラクターをも作りだせて、どこにでも行くことができ、どんなものでも作ることができる。“プレイヤーの自由”を保証することが開発時における最大の目標となっている
  • 『TES V: Skyrim』などにも採用された「Creation Engine」の次世代版が使用されている。完全にフィジカルをベースとした最新のレンダリング技術と、“ダイナミック・ボリューメトリック・ライティング”を採用しているという
  • 会話システムもダイナミックであり、プレイヤーは一人称視点から三人称視点で見るだけではなく、途中で会話を切り上げたり、相手の顔を撃ちぬいてしまうことも可能
  • 犬のコンパニオンキャラクターである「DOG」には命令することが可能で、ポイントを合わせてコマンドを操作すると、アイテムを取りに行かせるなどができる。敵に噛み付かせることも可能な模様
  • 今作でも「V.A.T.S.」システムが存在する
  • ゲームの舞台は廃墟と化した「ボストン」

創って壊せる。新たなサンドボックス的要素

  • 前作からさらにエンターテイメント性が向上しており、携帯デバイス「Pip-Boy」のアニメーションなどが強化されている
  • ゲームテープを入手することでPip-Boy上で実際にプレイすることができる。Vault-Tec Game Studiosが2053年にリリースした「Red Menace」なるゲームテープが存在し、『ドンキーコング』風や『ミサイルコマンド』風のゲームが遊べる
  • 『Fallout 4』のコレクターズ・エディション「Pip-Boy Edition」には、Pip-Boyのレプリカが収録される。このレプリカにはスマートフォンが収納可能。またスマホ向けにゲームと連動するアプリがリリースされ、Wi-Fiを通じて実際にPip-Boyを操作する感覚でインゲームのインベントリなどを操作できる。Pip-Boyレプリカがなくともアプリ単体で起動可能
  • 折れた木の山など、マップ上にあるマテリアルを回収することでさまざまなオブジェクトを“リビルド(再構築)”することができる。リアルタイムで拠点を作り、ベッドや犬の小屋などを設置することが可能。家が大きくなるとさまざまな人が定住するようになる
  • 発電機やスイッチ、電線を設置して、さまざまな電子製品を起動することができる。ライトやタレット、火炎放射器などが設置可能。例えば定住地を敵の攻撃から守ることなどができる

武器クラフティングとさまざまな新規要素

  • クラフティングシステムでは、さまざまなマテリアルを回収して「Long Scope」などの部品を製作できる。プレイヤーは武器やパワーアーマーすらもカスタマイズ可能で、基本となる武器は50種類以上、改造部品は700種類以上が存在するとのこと
  • ゲームプレイトレイラーでは、投げた手榴弾の爆発に対応して家屋の壁が吹き飛ぶシーンが確認できた
  • 前作とは異なり、パワースーツには独自のユーザーインターフェイスが用意されている
  • 赤いスモークをたくことでヘリを呼び出し、搭乗してチェーンガンを撃つことが可能。ミッション中のみのアクションであるかは不明
  • パワーアーマーに装備されたブースターで空中を飛翔することができる
  • Nuke Launcherやクマの人形を撃ちだす武器などが登場
  • 『Fallout 4』は2015年11月10日リリース予定。国内では2015年冬に発売される
Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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