老舗MMO『EverQuest II』に悪質プレイヤー用の“監獄サーバー”が導入へ、投獄されれば二度と戻れない

10年以上サービスが続けられているMMO『EverQuest II』にて、悪質なプレイヤーたちを収監する「監獄サーバー」が導入されることが明らかとなった。

10年以上サービスが続けられているMMO『EverQuest II』にて、悪質なプレイヤーたちを収監する「監獄サーバー」が導入されることが明らかとなった。監獄サーバーの名は「Drunder」。今週後半にも導入される予定で、檻の中へ放り込まれたプレイヤーは二度と外へ出ることができなくなるという。

投獄の対象となるのは、『EverQuest II』にてルールを破った者、またはサーバー上のゲームプレイを妨害した者だ。同アカウントのキャラクターたちは強制的に「Drunder」サーバーへと移行され、二度とほかのサーバーへと抜け出すことはできない。さらに「Drunder」サーバーに投獄されたプレイヤーは、一切のカスタマーサービスサポートを受けることができず、またプレイを続けるにはメンバーシップを維持する必要がある。

701公式フォーラムにて開発スタッフは、「これは荒らしプレイヤーを管理するため、GMたちが数年間にわたり求めてきたサーバーです。彼らは誰を投獄するか決定します」とコメントしている。「我々もゲーマーとして、ルールを踏み外すのが好きなプレイヤーも一部存在することは理解しています」。

なお悪質な行為を行わなくとも、開発元のDaybreak Game Company(旧Sony Online Entertainment)に申請すれば「Drunder」へと足を踏み入れることは可能だ。ただしアカウントごとの移行となる模様で、キャラクターを個別に「Drunder」へと移行するこはできないとされている。また前述したようにサーバーへの移行は片道切符であり、罪人と同様に「Drunder」に入れば二度と戻ることはできない。

『Max Payne 3』や『Grand Theft Auto V』、あるいは『Titanfall』など、チート行為を働いたプレイヤーたちを収監する「チータープール」や「チーターマッチング」などは以前より存在するが、今回のようなMMOで悪質なプレイヤー用のサーバーを一つ用意してしまうという例は珍しいといえるだろう。PvPかPvEか、「Drunder」サーバーがどのようなタイプとなっているのかは不明だが、悪質なプレイヤー同士が不毛な闘いを続けることは間違いなさそうだ。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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