最大8人協力脱出ゲーム『脱出ルームシミュレーター2』Steamで「好評率98%」スタート。クトゥルフからドラキュラ城まで、よりダークな世界観で進化した人気作続編
Pine Studioは10月28日、脱出ゲーム『脱出ルームシミュレーター2(Escape Simulator2)』を配信開始した。

Pine Studioは10月28日、脱出ゲーム『脱出ルームシミュレーター2(Escape Simulator2)』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応する。本作はリリース直後から非常に高い好評率を獲得し、前作に続き注目を集めている。
本作は、オブジェクトを操作して謎を解き、閉ざされた部屋からの脱出を目指すパズルアドベンチャーだ。ソロプレイおよび最大8人でのオンライン協力プレイに対応する。前作『脱出ルームシミュレーター』はヒットを記録し、これまでに300万本以上を販売。本作はその続編として、より多彩なテーマと仕掛けが含まれた密室からの脱出を目指す。

現時点で収録されているのは、3つのテーマを持つ12の部屋。吸血鬼ドラキュラの城、呪われた海賊船、漂流する宇宙船など、現実ではありえない空間が舞台となる。たとえば海賊船の部屋では、揺れる甲板上で地図を広げ、潮風に吹かれながら隠された暗号を解読していく。宇宙船では、無重力状態で浮遊するオブジェクトを操作し、脱出のための手順を解き明かす。テーマごとに謎の構造も異なり、ホラーやSF、クトゥルフ的要素など、世界観に沿ったパズルが展開される。無重力空間や暗闇にうごめく怪物など、演出面もより壮大に進化し、よりダークなトーンでの脱出劇が描かれる。なお、プレイヤーを飛び上がらせるジャンプスケアやゴア要素はないとのこと。

プレイの基本サイクルは前作と同様、部屋内を探索し、手がかりを集め、仕掛けを解いていくというもの。プレイヤーは本やメモ、壁の模様といった細部を観察し、隠された暗号を読み解いていく。物体を手に取り、汚れを拭き取って文字を浮かび上がらせたり、角度を変えて覗き込むことで新たな発見があるなど、高いインタラクティブ性は健在だ。今作では現実の脱出ゲームの専門家や、前作で人気となった部屋を作成したユーザーの協力を得て開発しているそうで、より複雑化したパズルを楽しめる。
また、物理演算やアニメーションの進化によって、動かせるオブジェクトの幅が拡大。重量感のある家具を押したり、フォークリフトのような乗り物を運転したりと、より密室に没入できるようなリアルな手触りが体感できる。

さらに、前作で好評を博し、4000以上の部屋が作成されたルーム作成ツールも「ルームエディター2.0」として進化。ライティングが改善され、より公式の部屋に近いグラフィックで表現できるようになった。また、シーケンスアニメーション機能が追加され、動く階段などのダイナミックな仕掛けも作成できるように。トレイラーではプールのような空間やキャットタワー風のギミックなど、前作以上に自由な発想で部屋作りが楽しめる様子が見て取れる。

本作はリリース後、Steamユーザーレビューで132件中98%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。現時点ではレビュー数は少ないが、前作よりも高い好評率で順調な滑り出しを見せている。本作では先述した通りビジュアルがよりリアルに進化しているほか、部屋の演出はスケールを増し、謎解きはより手ごたえのあるものとなっている。それにもかかわらず、前作と同じ定価で販売されていることから、“続編のあるべき姿”として高く評価する声などが寄せられている。前作のファンを中心に、全面的な改善が好評を博しているかたちだ。
本作の開発を手がけるのは、クロアチア・サモボルを拠点に置くPine Studio。これまでに前作『脱出ルームシミュレーター』のほか、隠れた猫を探す立体パズル『Cats in Time』、地獄3Dプラットフォーマー『SEUM: Speedrunners From Hell』など、パズルを中心に多彩な世界観のゲームを制作してきたデベロッパーだ。『脱出ルームシミュレーター2』では、DLCではなく続編として制作することで、脱出ゲームというジャンルをさらに進化させることを目指したとのこと。なお、前作の『脱出ルームシミュレーター』も、引き続きDLC制作や複数プラットフォーム展開などのサポートをおこなっていく方針のようだ。
『脱出ルームシミュレーター2』はPC(Steam)向けに配信中。ゲーム内は日本語表示に対応する。リリースを記念して、11月10日まで通常税込2200円のところを、10%オフの税込1980円で購入できるセールも開催されている。




