始まりつつある「ヴァーチャル・リアリティ空間内でのコンテンツ制作」、Unreal Engine 4の”VRゲームをVR内で作る”テスト映像が披露される

Oculus RiftやPlayStation VRなどが発売される2016年は、「ヴァーチャル・リアリティ元年」となることが予想されている。プレイヤーたちがVR空間での夢のような体験に期待で胸をふくらませる一方で、開発現場へとVRを導入しようという動きも徐々に始まりつつあるようだ。Epic Gamesは、ゲームエンジン「Unreal Engine 4」にてテスト中のVRモードを正式発表した。

基本的にUnreal Engine 4上で開発されたコンテンツはVRヘッドセットなどを通じて動作させることが可能だが、今回Epic Gamesが披露したVRモードは、”VRコンテンツをVR空間内で制作”することができるようになるという代物だ。開発者はマウスとキーボードを操作しながらディスプレイを睨みつけるかわりに、VRヘッドセットを装着してVRコントローラーでコンテンツの制作を進めてゆく。公開された映像を見れば、まるでブロックを積んだりプラモデルを組むようにVR空間内でVRコンテンツを制作していく様子がよくわかるだろう。

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Unreal Engine 4を使ってVRのなかでVRを組み立てる

この映像に登場しているのは、Epic GamesのCEOであるTim Sweeney氏と技術分野のヘッドであるMike Fricker氏。使用しているのはValveとHTCのヘッドセット「HTC Vive」と、VR用コントローラー「Oculus Controller」だ。映像では両手のコントローラーから伸びるレーザーポインターを使ってオブジェクトを動かしたり、ブラウザを開いてオブジェクトを新規に呼び出したりす様子が確認できる。コピー&ペーストや拡大、削除などのアクションも簡単に行うことができるようである。

ゲーム開発、VR空間で?

Googleが2014年に公開している「Tilt Brush」は、VRヘッドセットとコントローラーを通じて3D空間内に絵を描くというツール。今回公開されたUnreal Engine 4のVRモードと似た感覚で、3DアートをVR空間内に直感的に描くことができる。またゲーム開発とは異なるが、サンドボックスゲーム『Garry’s Mod』の続編もまた、VRへの対応を検討されている。プレイヤーは様々なオブジェクトをVR空間内でくっつけたりいじったりすることが可能で、まさに「VR物理実験室」のような遊び方ができるようになる。

VRヘッドセットの長時間使用による疲労蓄積や効率性の面を考慮すると、現時点ではVR空間内でのVRコンテンツ作りはまだまだ主流になるほどの魅力は無いと思われる。一方で直感的にコンテンツに触れることができる点、VRコンテンツをVRヘッドセットを通じて確認しながら開発を進められる点は、おおいな長所となる。実際に今回のUnreal Engine 4のVRモードのように、そういった利点を活かした”VR空間内でのコンテンツ制作”が徐々に始まりつつあるのは事実だ。

なおUnreal Engine 4のVRモードは今年3月14日から開催される「GDC 2016」にて公開予定とのことで、今後どのようなディテールが明らかにされるのか期待したいところだ。

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