“キメラ兵士”投入ストラテジー『Earth vs Mars』、Steam向けに発表。生物を合体させた兵士で火星人の地球侵略を阻止、『AoE4』など手がけたRTS開発の老舗が贈る新作

デベロッパーのRelic Entertainmentは2月18日、ターン制戦略ゲーム『Earth vs Mars』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年夏に配信予定。
本作は、地球を侵略する火星人と人類の戦いをテーマにした戦略ゲームだ。シングルプレイのキャンペーンモードのほか、オンライン対戦モードも用意される。
『Earth vs Mars』の世界では、火星人は何十年にもわたり地球を訪れ、人間や動物を誘拐しては原子成分を採取し、それを火星人に組み込んだ奇妙な生物を作ってきたのだという。そして、ついに彼らは地球を侵略すべく襲来。プレイヤーは地球を守るため戦うこととなる。
シングルプレイのキャンペーンモードには30以上のミッションが収録。プレイヤーは、複数用意された指揮官キャラクターから選択し、兵士や兵器のユニットを指揮して、火星人部隊とターン制バトルを繰り広げる。一方の火星人側は、奇妙な武器を装備した兵士や、空飛ぶ円盤などのユニットが登場する。
ゲームシステムの詳細は今後発表されるが、トレイラーなどからはユニットを生産してグリッド状のマップに展開させることがうかがえる。また、各指揮官キャラクターには、それぞれ固有のパッシブ・アクティブスキルが備わっているとのこと。そして接敵するとバトル画面に移行。どことなく『ファミコンウォーズ』シリーズを彷彿させる演出が採用されている。


本作の特徴としては、Splice-O-Tronと呼ばれる要素が存在する。これは地球上の生物を掛け合わせて、強力な兵士を作り出すというもの。たとえば、人間とサイを合体させたキャラで強力な突進攻撃をしたり、チーターとハエを組み合わせて高速飛行しながら酸の雨を降らせたり、といった例が紹介されている。
キャンペーンモードを進めていくなかでは、Splice-O-Tronに利用できる生物や、指揮官のスキル、ユニットのアップグレード要素などがアンロックされていく。一方で火星人側も、新たな兵器を導入したり、ミュータントを作り出したりなどして対抗してくるという。
本作にはこのほか、地球軍と火星軍で戦うオンライン対戦モードや、CPUと戦うVSモード、また独自のカスタムマップやシナリオを作成できるマップエディターが収録される。カスタムマップはVSモードでも使用できるようだ。

本作の開発元Relic Entertainmentは、『Company of Heroes』シリーズや『Age of Empires IV』などを手がけ、RTSゲーム開発に定評のあるデベロッパーだ。近年はセガの傘下スタジオとして知られていたが、昨年3月に独立。そして今年2月になって、従来のような大型タイトルの制作を続けつつも、より小規模な作品の開発に注力する新たな方針を発表。本作『Earth vs Mars』はその第1弾として、「Relic Labs」ブランドからリリースされることとなる。
『Earth vs Mars』は、PC(Steam)向けに2025年夏に配信予定だ。