Electronic Arts、インディー支援プログラム「EA Originals」を発表。第一弾は美しい森を舞台としたナラティブゲーム『Fe』


Electronic Artsは13日に開催されたカンファレンスEA Playの中で、インディーデベロッパーを支援するプログラム「EA Originals」を発表した。エグゼクティブ・バイスプレジデントであるPatrick Soderlund氏は、このEA Originalsを“ユニークで豪華、革新的で、記憶に残る”ゲームのためのプログラムだと語っている。対象は小さなデベロッパーとされており、資金援助やプロモーション、パブリッシングを手助けすることで、スタッフの力を最大限に発揮させることを目的としているのだという。また、得られる利益は支援を受けたスタジオに多く行き渡るシステムになるとも述べられている。

本プログラムの第一弾となるのが、Zoink Gamesの『Fe』。Zoink Gamesは『Stick it to The Man』などコミカルなタイトルを得意とする、スウェーデンを拠点としたスタジオだ。

『Fe』のストーリーは、プレイヤーとなる記憶を失った小さな獣が、森で目覚めるというところから始まる。獣と森のふれあいを通じて、世界のすべてはつながっているのだと感じられる作品を目指しているのだといい、自然と人間の関係を描くナラティブなゲームになるという。 映像からは幻想的な雰囲気が感じられ、Zoink Gamesのこれまでの作品とは一転、新しい方向性見られるタイトルとなりそうだ。対応プラットフォームや発売日は後日に発表される。

近年さまざまなパブリッシャーがインディーの支援をおこなっている。古くは、MicrosoftがXbox 360の時代からインディーをサポートしており、最近ではクラウドファンディングの支援をおこなうプログラムSquare Enix Collectiveなどが記憶に新しいだろう。任天堂やソニーもすでにインディーを支援する姿勢を見せており、今やインディーとのかかわりの薄いパブリッシャーのほうが少数となりつつある時代となる。熾烈な様相を見せつつあるパブリッシャーのインディータイトルの奪い合いはしばらく続きそうだ。