EA、「アサクリ」生んだJade Raymond氏と共にオープンワールドアクションゲームに着手。『Assassin’s Creed』スタイルの方向性目指す


Electronic Artsはサンフランシスコにて開催されたUBS Global Technology Conferenceにて、現在”『Assassin’s Creed』スタイル”の作品を開発していると明らかにした。海外メディアGameSpotが報じている。同社は今年10月にもIGNに対し『Grand Theft Auto』や『Batman: Arkham』、『Assassin’s Creed』スタイルの作品を開発したいとの意向を明らかにしていたばかり。多数のアクションゲームを抱える巨大パブリッシャーが、さらにオープンワールドアクションも制覇しようとすでに動きだしているようだ。

EAのCFOであるBlake Jorgensen氏は、EAが現在まで『Assassin’s Creed』スタイルのゲームジャンルに取り組んでこなかったと発言した。Jorgensen氏の語る『Assassin’s Creed』スタイルとは、オープンワールド要素があり、シングルプレイヤーとマルチプレイヤーが共存しているような作品を指している。そして現在EAでは、Ubisoftの元プロデューサーJade Raymond氏を筆頭に、今年7月に設立されたMotive Studiosでアクションゲームの開発が進められているという。

以前より同スタジオがオープンワールドゲームを開発しているとの噂はささやかれていたが、今回あらためてEA幹部の口より”『Assassin’s Creed』スタイルの作品”となることが強調された形だ。Jade Raymond氏はUbisoft下で『Assasssin’s Creed』を生みだした女性プロデューサーとして知られており、彼女が新たにこのジャンルでどのような作品を生みだすのかは興味深い。またEAには、『Battlefield 4』や『Star Wars: Battlefront』などにも採用されている旗艦ゲームエンジン「Frostbite」が存在するが、このエンジンを利用してどのようなオープンワールドを描写するのかにも注目が集まるだろう。オープンワールドアクションに近い過去の事例としては、広大なエリアが存在するアクションRPG『Dragon Age: Inquisition』がFrostbiteエンジンを採用している。

なおJade Raymond氏率いるMotive Studiosは、現在Vsiceral Gamesが手がける「Star Wars」ゲームの開発に参加していることが明らかにされている。オープンワールドゲームが膨大なリソースと時間が必要なジャンルであること、スタジオがまだ設立されたばかりであることも考えれば、まだ開発は始まったばかりのコンセプト調査段階と見るべきだろう。お披露目はまだまだ先のこととなりそうだ。