海外で”ゾンビシェルター”がビデオゲームの特典に お値段4500万円以上

豪華なフィギュアや周辺機器など、現在まで様々なビデオゲームの特典が登場してきたが、今回の特典が過去最大の規模であることは間違いなさそうだ。ポーランドのゲーム開発会社Techlandは、同社が手がけるゾンビサバイバルアクションゲーム『Dying Light』にゾンビシェルター型の家が付いたスペシャルエディションを発売すると発表した。価格は25万ポンド、日本円にしておよそ4500万円以上だ。

 


ビデオゲーム、家付き

『Dying Light』は、Techlandが手がけた『Dead Island』に続く、一人称のゾンビサバイバルゲームだ。本作では新たにパルクール要素が導入されており、広いマップのなかでゾンビらと逃走劇を繰り広げながら、生き残るため資源や仲間を集めてゆくことになる。

今回の「My Apocalypse Edition」は、現地時間2月27日に英国で発売されるパッケージ版とともに、ゲームショップGAMEにて1セット限定で予約販売が開始される。ゾンビシェルター型の家「Custom Build Zombie-Proof Shelter」は、見た目に反して快適な設備が満載となっているそうで、2階部分となるアッパーデッキには脱出用ハッチや武器庫も備えられている。生活エリアもあり、『Dying Light』をプレイするためのTVとXbox One、最新のサウンドシステムが設置されているという。このゾンビシェルターの建築は、英国内に拠点を構えるTiger Log Cabinesが担当している。Tiger Log Cabinesは、昨年10月から対ゾンビ用の要塞キャビン「ZFC-1」も販売しており、ゾンビアポカリプスに対して並々ならぬ危機感を抱いている企業なのかもしれない。

「My Apocalypse Edition」に付属する特典はこれだけではない。4人ですぐにCo-opができるよう、サイン付きスチールブックに収められた製品版『Dying Light』が4本。本作のパルクール動作を指南したチームAmpisoundによるレッスン。開発者と対戦モード「Be The Zombie」をプレイする権利。Teclandの所在地であるポーランドのWroclawへの旅行、開発チームとの面会、ゾンビコンサルタントのSteveとのパーティーも用意されている。このほか、Night Hunterのキャラクターモデルに自身の顔を当てられるスキン。ナイトビジョンゴーグルと、夜にプレイするための大人用おむつ。Razer Tiamatヘッドホンが2つ。人間サイズのVolatiileフィギュアも付属する。

 

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もはやビデオゲームの特典というよりも、さまざまな特典が付いてくる「家」といった方が正しいだろう。2013年にはCodemastersの『Grid 2』にて、本物のスポーツカーBAC「Mono」を付属した12万4200ポンドの特別版が存在したが、それをはるかに超える額と規模だ。なお、今回の「My Apocalypse Edition」には、各種DLCやシーズンパスの収録については明記されていない。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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