協力マルチ対応“攻略済み”ダンジョン探索ゲーム『Dungeon Done』米国時間2月11日に配信停止へ。開発チームが維持できない

デベロッパーのGroovy MOAIは1月10日、ダンジョン宝探しゲーム『Dungeon Done』について、米国時間2月11日をもって配信停止すると発表した。

デベロッパーのGroovy MOAIは1月10日、ダンジョン宝探しゲーム『Dungeon Done』について、米国時間2月11日をもって配信停止すると発表した。開発チームを解散するためとのこと。本作は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中。

本作は、最大6人でのオンライン協力プレイに対応する、PvE形式のダンジョン探索ゲームだ。勇者によってすでに攻略されたダンジョンを舞台とし、残されたお宝をかき集めて脱出することを目指す。

『Dungeon Done』にてプレイヤーは、薄暗いダンジョン内を探索し、宝箱を開けたり、倒されたモンスターの遺体を探ったりなどしてお宝を捜索する。本作は協力プレイを前提に設計されており、封印された扉を開けたり、トラップから脱出したりする際などには、仲間との協力が欠かせない。またダンジョン内には、脅威となる存在の生き残りが潜んでいる。そうした数々の危険に対処しながら、お宝をできるだけ多く回収し、制限時間内にダンジョンから脱出するのだ。

拠点では、それまでに獲得したお金にて装備品を購入可能。周囲を照らすトーチやランタン、壁に目印を書けるチョーク、体力回復など特別な効果を発揮する杖などが売られている。装備を整えて、またダンジョンへと挑むわけだ。なお、装備品やお宝にはそれぞれ重量が設定されており、プレイヤーが持ち運べる総重量には上限がある。

本作は2024年7月に発表され、12月6日にPC(Steam)向けに早期アクセス配信が開始。その後、バランス調整やバグ修正などをおこなうパッチが複数回配信されてきたが、米国時間2月11日をもって本作の配信を停止することが今回発表された。配信停止の理由について開発元は、ゲームの売上が期待を大きく下回り、チームを維持することが困難な状況に直面したためと説明。熟慮の末、チームを解散することにしたそうだ。

本作は、発表時などには国内外でそこそこ注目を集めたものの、思うようにプレイヤーを獲得できなかった模様。同時接続プレイヤー数を確認してみると、ローンチ時の約260人をピークとして、その後は徐々に減少。今年に入ってからは30人前後で推移し、時間帯によっては一桁台にまで落ち込むことも珍しくない状況であった(SteamDB)。

ユーザーレビューでは、基本的なコンセプトは支持され一定の人気を得たものの、単調でモチベーションの続かないゲームプレイを指摘する意見も多い。当初は、新たなダンジョンやモンスター、トラップ、アイテムなどのコンテンツが追加され、リプレイ性も高められていく計画であったが、結果的にそうした大型アップデートが1度も配信されないまま終息することとなってしまった。

なお、本作は米国時間(PST)2月11日に配信停止されるが、購入者はその後も引き続き何の制限もなくプレイ可能とのこと。ただし、開発チームが解散するため、何か状況が大きく変化しない限り、アップデートやパッチが提供されることはもうないだろう。

『Dungeon Done』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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