パブリッシャーのThe Arcade Crewは7月8日、Sleepy Mill Studioが手がけるローグライト・パズル戦略ゲーム『Drop Duchy』を発表した。対応プラットフォームはPC（Steam）で、今年第4四半期に配信予定。ストアページによると、ゲーム内は日本語表示に対応するようだ。
本作は、デッキ構築要素のあるブロックパズルを通じて国土を築き、敵軍と戦う戦略ゲームだ。そのパズルには、『テトリス』風の落ち物パズルが採用されている。
『Drop Duchy』では、複数のルートが設定されたワールドマップを進みながら、自らの国土の構築や、敵軍とのバトルなどのイベントをこなしていく。国土構築パートなどは、まさに『テトリス』のようなフィールド上でおこなわれ、落ち物パズルの要領でブロックを落としてプレイ。そのブロックが、草原や森、川などの土地を表しており、ブロックを積み国土を形作るなかで、必要な資源や兵士を集めることになる。
パズルのブロックには特定の効果をもつ施設も存在し、それが本作のデッキ構築要素となっている。たとえば、周囲の草原を畑に変えたり、隣接する森から材木を獲得したり、あるいは周囲の特定の種類の土地から兵士を集めたりなど、さまざまな効果の施設が存在。それらはカードとして用意され、デッキに組み入れることで、パズルをプレイ中に現れる仕組みだ。カードは80種類以上収録予定とのこと。
資源の入手に関しては、ブロックを積んでフィールドの端から端まで1列揃えることでも、それぞれの土地の種類に応じた資源を入手可能。ちなみに、揃えた列に町のブロックが含まれていると、資源入手量がアップする。施設を含めブロックがランダムで提供されるなか、戦略的にパズルをプレイすることになりそうだ。
バトルイベントにおいても、『テトリス』風のパズルを通じて国土を構築していくことになるが、ここでは自軍および敵軍の施設ブロックが登場する。そうした施設に両軍が兵士を集め、相手の施設を攻撃。戦力が上回っていると、攻め落として自らの軍施設に変化させられる。逆に、敵にすべて支配されてしまうとゲームオーバーだ。戦力を高めるには周囲の環境が重要となるため、デッキ構築した施設の配置を含め、やはりパズルの戦略性が関わってくるだろう。
マップには国土構築やバトル以外にも、保有する施設カードの効果を強化させたり、貴重な資源を交易で入手したり、あるいはプレイ中の各資源入手量をアップさせたりなどのアップグレードをおこなえるマスも存在。資源は、こうしたアップグレードなどをおこなうために必要になる。
このほか、本作には50種類のゲーム内チャレンジが用意されており、プレイ中に指定の条件を満たすことでプレイヤーのランクがアップ。ランクに応じて、新たな施設カードを入手できたり、獲得資源が増えたりなど、恒久的なアップグレードを得られる。なお、本作は公国・共和国・教団の3つの派閥のいずれかでプレイでき、各派閥に特化した報酬を得られるチャレンジも存在するとのことだ。
本作の開発元Sleepy Mill Studioは、Ubisoftでリードゲームデザイナーなどを務めたJean-Baptiste Oger氏が設立した、フランス・パリに所在するインディースタジオ。親しみあるブロックパズルに、ローグライクや資源管理、戦略要素を組み合わせた本作『Drop Duchy』は、同スタジオのデビュー作となる。
『Drop Duchy』は、PC（Steam）向けに今年第4四半期に配信予定だ。また、今夏中には体験版が配信される予定となっている。
