DotEmu、「NEOGEO」25周年記念バンドルで浮上していた“ROMとエミュレーター不正使用疑惑”を否定。1年以上前にすでに「Nebula」の権利を取得済み
フランスのビデオゲーム企業「DotEmu」は、「NEOGEO」の25周年記念バンドルにて浮上していたROMとエミュレーターの不正使用疑惑を否定した。このバンドルは昨日よりHumble Bundleにてリリースされていたもので、多数のSNK作品が収録され話題となっていたが、一部タイトルでROMデータやエミュレーター「Nebula」のコードを無断で使用しているのではないかという疑惑が浮上していた。移植を担当したDotEmuは、ROMの使用許諾はSNKプレイモアより得ており、すでに「Nebula」の権利は同社が取得していると説明している。
昨日「NEOGEO」25周年のバンドルがリリースされて以降、『サムライスピリッツ零SPECIAL』などのSteamに対応していない作品において、ROMとエミュレーターで動作している痕跡がTwitter上で報告されていた。「このエミュレーターはGametapの「Nebula」をベースに使用しており、さらに「Nebula」のコードを無断で使用しているのではないか」との嫌疑が、一部ユーザーからDotEmuに投げかけれている状況だった。
この事態に対しDotEmuは公式サイト上にて、「1年以上前にGametapのエミュレーター「Nebula」の権利は100パーセント取得している」とコメント。またROMの使用に関してもSNKプレイモアから承認を得ており、過去リリースしてきた作品と同様に今回の「NEOGEO」25週年記念バンドルが「完全に100パーセント合法である」と断言している。「Nebula」のコードを同社のエミュレーターエンジンに組み込んだのは、同エミュが「NEOGEO」のROMに幅広く対応しているためであったという。
DotEmuは、「NEOGEO」25周年記念バンドルは数か月前からHumble BundleとSNKと共に進めてきた企画であり、世界中のファンやプレイヤーたちが合法的に「NEOGEO」作品をプレイできるようにしたいというアイディアだったとも解説している。
「NEOGEO」25周年バンドルに収録されている作品では、『THE KING OF FIGHTERS』以外はすべてWindows/Mac/Linuxに対応しており、FirefoxやChromeなどのブラウザ上でプレイできるようにもなっている。