ユーザーの不正支援に遭遇したSTG『Dimension Drive』Kickstarterファンディング再挑戦へ

開発スタジオ2Awesome Studioは、シューティングゲーム『Dimension Drive』のKickstarterファンディングに再挑戦するようだ。編集部の取材に対し、同スタジオのDavid Jimenez氏が明らかにした。Jimenez氏が取材に応じたのは日本時間の5月18日午前1時だが、同氏いわく"明日"にもKickstarterファンディングをリローンチする予定とのことだ。

開発スタジオ2Awesome Studioは、シューティングゲーム『Dimension Drive』のKickstarterファンディングに再挑戦するようだ。編集部の取材に対し、同スタジオのDavid Jimenez氏が明らかにした。Jimenez氏が取材に応じたのは日本時間の5月18日午前1時だが、同氏いわく"明日"にもKickstarterファンディングをリローンチする予定とのことだ。

『Dimension Drive』は、今年4月からKickstarterで開発資金3万ドルの獲得を目指していたタイトルだ。先週ファンディングは期日を迎え、3万ドル以上を集め資金獲得に成功したかに見えたが、後に7000ドルを不正に支援したユーザーが存在したことが発覚。最終的に、集まった額は約2万3000ドルへと下方修正され、Kickstarter側からファンディングは失敗と判定されていた。

Jimenez氏は、「Kickstarterで今回なにが起こったのか?底意地の悪い人間が最後の瞬間に7000ユーロを支援したんだ、とてもたちの悪いジョークとしてね。Kickstarterのスタッフによれば終了する30分前の出来事だったそうだ」と説明する。当時、『Dimension Drive』のファンディングには2万2000ドルしか集まっておらず、目標額に達する見込みは薄かった。終了直前、"Jonathan"を名乗るユーザーが7000ドルをジョークで支援し、ファンディングが成功したかのように見せかけたというのが、Jimenez氏の話である。

 

7000ユーロの支援に嬉々とした様子を見せるJimenez氏ら。数時間後、これが不正な支援であったことが判明する
7000ユーロの支援に嬉々とした様子を見せるJimenez氏ら。数時間後、これが不正な支援であったことが判明する

Jimenez氏らはその後、Kickstarterのスタッフらと電話で連絡している。スタッフ側は今回の事態を非常に残念に思っており、今回のファンディングの期間を延長することはできないとしたものの、直ぐにリローンチすることを強く勧めたそうだ。2Awesomeはその助言通り、即座にKickstarterでクラウドファンディングを再始動する。今回の事件は多数の海外メディアでも取り上げられており、2Awesome Studioは恐らく前回以上の支援を集めることができるだろう。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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