ターン制“サイコロ振り”ストラテジー『ダイス・ギャンビット』すぐさま「非常に好評」スタート。クセの強い貴族とデートもしつつ、ダイスロールで一発逆転

パブリッシャーのSpelkollektivet / WhisperGamesは8月14日、『ダイス・ギャンビット』をリリースした。対応プラットフォームはPC（Steam）。本作はリリースまもなく「非常に好評」ステータスを獲得しており、盛況であることがうかがえる。なお、本作は日本語表示に対応している。

『ダイス・ギャンビット』は、ターン制ストラテジーRPGだ。舞台は大都市国家ネオタリス。プレイヤーは審問官となり、ネオタリスを脅かすモンスター「クロマ」を一掃するため、一族を率いて戦っていく。

本作の特徴は2点。ダイスロールによるターンバトルと、一族の継承システムだ。戦闘システムとして、本作はダイスロールを採用。プレイヤーはパーティーを率いて戦っていく。

複数のダイスを振って、攻撃や移動、特殊スキルなど出目に応じた行動が行える。どの行動を行うにせよプレイヤーキャラと敵との位置関係が重要で、ダイスの出目に沿った臨機応変な対応が求められる。回数制限はあるもののダイスのリロールも可能で、出目が悪いときは活用するのがよい。また、ダイスを組み合わせて強力なアビリティを発動させることもできる。いずれにせよ、運の良さというよりは長期的な戦略性が必要とされるだろう。

またキャラビルド要素も存在。基礎となるジョブのほか、レベルアップによるスキルの取得や、お金を消費してスキルを購入することもできる。スキルにはそれぞれシナジーがあり、ダイスの出目運を安定させることや、あるいは一点集中のピーキーなスキル構成にもできる。プレイヤーの好みによってカスタマイズが可能だ。

次に本作の第2の特徴として、貴族たちとの恋愛によって、一族を繁栄させる継承システムがある。名を上げていくと求婚者が現れ、自分の子供を作ることができる。プレイヤーのスキルや戦略にあった求婚者を選び、能力を継承させていって、パーティーメンバーを増やしていくのだ。

また、ネオタリスには「アディシア家」、「メドス家」、「ノヴァ家」という3大貴族が存在する。プレイヤーは審問官としてまだまだ無名なため、そうした大物貴族に取り入って、信頼関係を築くことが重要だ。しかしどの貴族たちも一風変わったクセのある性格で、プレイヤーに課してくる依頼もさまざま。上手く相手をして、名を上げていこう。

3大貴族と絆を深めていくと、貴族たちからデートに誘われることも。会話の選択肢を選んで好感度を上げていく、恋愛シム的な要素も実装されている。婚姻関係を結ぶことができれば、一族の繁栄は約束されるかもしれない。

本作は発売よりまもなく、記事執筆時点で144件のユーザーレビューが寄せられ、そのうち91％が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。さらに24時間以内のピーク同時接続プレイヤー数は1000人を超え（SteamDB）、盛況であることがうかがえる。

好評なポイントとしては、ダイスロールを主軸としながらも、運に頼らない戦略を組み立てられる点が挙げられている。ダイスロールは運に左右されやすい要素ながら、本作ではダイスが複数使用できることによって、いわばカードゲームのドローのような要素となっている。しかしカードゲームと比べてもダイスは出目が少ないため、ある程度行動の戦略が組み立てやすい。またスキル同士のシナジーを活用すれば、強大なコンビネーションを発生させることができる。運要素をカジュアルに楽しみつつ、スキルのシナジーによってインフレさせることも可能な、遊びやすいシステムが好評なようだ。

また、メインキャラである3大貴族との交流も好評。キャラクターデザインの魅力もさることながら、言動の端々に見られるクレイジーさが好評を博している。またプレイヤーキャラにも同様にクレイジーな会話の選択肢が用意されており、一癖ある言動に対して、二癖ある選択肢で返すといった遊びも可能なわけだ。

一方で、本作中においては、進行によって難易度の急激な変化が起きることや、各章における時間制限によってゲームプレイがタイトになってしまう点が、ゲームプレイにおける改善点として指摘されている。またゲームプレイ・システム面でのバグもいくつか報告されている。とはいえ8月15日にはホットフィックスパッチが配信されており、こうした指摘点が各種アップデートで改善されるかは期待される。

『ダイス・ギャンビット』はPC（Steam）にて配信中。なお、本作はリリース記念セールとして、8月29日まで定価の15％オフとなる税込2380円で販売中だ。