『Hollow Knight』の影響受けるメトロイドヴァニア『デビエーター 偏差者』8月2日に早期アクセス配信へ。パリィを駆使して謎めくダンジョンを探索


デベロッパーのGami Studioは7月23日、メトロイドヴァニア・アクションゲーム『デビエーター 偏差者(DEVIATOR)』の早期アクセス配信を、8月2日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。価格は6.99ドルとのことなので、日本円ではSteamの基準にて800円程度に換算されるだろう。

本作は、奇妙な生き物たちが暮らす世界を冒険するメトロイドヴァニア・2Dアクションゲームだ。同ジャンルの人気作『Hollow Knight』を彷彿とさせるビジュアルスタイルが採用されており、実際に影響を受けているという。一方で、ゲームプレイには独自の要素も取り入れているとのこと。


『デビエーター 偏差者(DEVIATOR)』の舞台となる世界は、かつては神の庇護のもとにあり安定していたが、現在は混沌とした状況にある。主人公は、世界を元どおりにするために送り込まれた神の使徒。プレイヤーは、自然広がる森や機械都市、氷の渓谷などのダンジョンを冒険し、混沌の裏に隠された真実を追う。

主人公は剣をメイン武器とし、遠距離攻撃ができるサブ武器も入手可能。さらに盾を装備しており、こちらも敵との戦いで多用することになる。道中には危険なトラップのほか、さまざまな敵が待ち受けており、ボスも存在。敵の予備動作を見極めて応戦する、歯ごたえあるバトルが展開される。

本作にはパリィシステムがあり、敵の攻撃を弾き返した直後に攻撃すると強力なカウンターが発動。また、攻撃やパリィをすることでゲージが溜まり、満タン状態でカウンターを決めると、攻撃力アップなどの一時的な強化を得られる。リスクはあれど積極的にパリィを狙うことで、戦いを有利に運べる仕組みだ。


ダンジョンを探索するなかでは新たなアビリティを習得でき、たとえばトラップを飛び越えられるダッシュなどがある。アビリティ習得によって、探索可能範囲が広がっていく。このほかにも、ルーンを発見して装備し、さまざまなバフ効果を得られる要素も存在する。もし死んでしまった場合は、その場に棺のようなアイテムを残し、ふたたび訪れることで失った資源を回収できる。

早期アクセス配信開始時点では、Mossland・Burial Grounds・Underground Prison・Central Canyon・Mechanical Cityという5つの環境のダンジョンが収録。2段ジャンプや壁ジャンプなどのアビリティ習得によって、段階的にアクセスできるようになる。ボリュームは7〜10時間程度になる見込み。また、パリィなどの戦闘システムは、以前配信されていた体験版から改善が施されているそうだ。

そしてさらに開発を続けるなかで、新たなダンジョンのエリアや、ボス、サイドミッションなどのほか、コミュニティからのフィードバックをもとにしたコンテンツが追加されていく。現時点では、1年以内の正式リリースを目指しているとのこと。


ちなみに本作については、発表当時から「『Hollow Knight』に似ている」と指摘されていた。そうした声に対し開発元Gami Studioは、同作のアート技術から多くを学んだとして影響を受けていることを認めたうえで、「模倣ではないか」という意見には自らの経験不足によるものであると釈明。一方で、パリィによる弾きを楽しさのコア要素に据え、興味深いゲームプレイにするよう努めているとのことである(Reddit)。

さらに余談ながら、本作は先日京都にて開催されたインディーゲームイベント「BitSummit Drift」に出展。すると、『Hollow Knight』を手がけたTeam Cherryの共同ディレクターAri Gibson氏がブースを訪れ、本作を試遊していったという。同氏とは、ゲームの物語や世界構築において有意義な議論を交わすことができたそうだ(上のX投稿参照)。

『デビエーター 偏差者(DEVIATOR)』は、PC(Steam)向けに8月2日に早期アクセス配信予定だ。