スクウェア・エニックスとEidos Montrealスタジオは、『Deus Ex: Mankind Divided』を正式発表した。本作は2000年に発売された『Deus Ex』シリーズの最新作であり、2011年にリブート作としてリリースされた『Deus Ex: Human Revolution』の続編に当たるタイトルだ。両社が海外の大手メディアGame Informerを通じて、最新作の概要を明らかにしている。
ジェンセン、再び
『Deus Ex』シリーズは、映画「ブレードランナー」のような人類が進化しすぎた世界、荒廃したサイバーパンクワールドを描くアクションRPGだ。2000年に発売されたオリジナル版『Deus Ex』は、『BioShock』の源流に当たる『SystemShock』を開発したウォーレン・スペクター氏が関与している。"攻略の自由度"が1つの特徴であり、戦闘やステルス、ハッキングなど、1つの任務に対してそれぞれのスキルを駆使する解決法が複数用意されている。プレイヤーは主人公をどのスキルに特化して成長させるのか、頭を悩ませながらプレイしなければならない。
本作『Deus Ex: Mankind Divided』は、『Deus Ex: Human Revolution』から2年後の2019年が舞台となり、前作の主人公アダム・ジェンセンが再び登場する。今作のジェンセンはサリフ・インダストリーの警備主任ではなく、オーグメント・テロリスト討伐のためインターポールが設立したタスクフォースに参加している。『Deus Ex: Human Revolution』には4種類のエンディングが存在するが、本作がどの結末から続く未来であるのかは明らかにされていない。ただし、前作に登場した秘密結社イルミナティの陰謀により、『Deus Ex: Mankind Divided』の世界では、オーグメンテーションへの畏怖と怒りが広まりつつあるという。
発売時期は明らかにされていないが、『Deus Ex: Mankind Divided』はPCおよびPS4、Xbox One向けにリリース予定だ。
『Deus Ex: Mankind Divided』は、2014年3月にもスクエニが出願していた商標である。2013年10月には、さまざまな媒体で『Deus Ex』ワールドを展開する「Deus Ex Universe」がEidos Montrealによって公表されており、本作『Deus Ex: Mankind Divided』はその中心的なタイトルになると考えてよいだろう。また、『Deus Ex』の公式サイトへアクセスすると、先週末よりスクエニによってプロモーションが進められている「Project CKP」のTwitchページにリダイレクトされるため、両件が関連していることも確定的となった。
まだ正式に発表はされていないが、「Deus Ex Universe」では新規エンジン「Dawn Engine」が採用されることが明らかにされており、『Deus EX: Mankind Divided』でも使用されるとみてよいだろう。「Dawn Engine」はIO Interactiveが『Hitman: Absolution』などに使用した「Glacier 2」エンジンを大幅に改修したものであり、次世代機でどのようなビジュアルを見せてくれるのか興味深い。
参考: スクウェア・エニックスが発表を進めるプロジェクト「Project CKP」の正体は?