日本の『League of Legends』プロチーム「DetonatioN FocusMe」は、現在トルコにて開催されている「International Wild Card Invitational(IWCI)」の予選リーグにて、初となる勝利を収めた。同作の開発・運営を担うRiot Gamesが公認する世界大会で、日本の『LoL』チームが勝利するのは初のことだ。参加7か国の内、日本だけは現時点でも国内にサーバーが設置されておらず、この状況で他国に勝利したことは快挙と呼べるだろう。
「IWCI」はトルコ、CIS(独立国家共同体)、オセアニア、ブラジル、ラテンアメリカ、東南アジア、そして日本の7か国が参加するRiot Gamesの公式大会である。4月21日から5日間にわたって開催されており、各国のチームが予選リーグで戦い、その上位4チームが決勝トーナメントへと進んで優勝者を決定する。この大会における勝者は、5月7日からフロリダで開催されるRiot Games公式世界大会「2015 Mid-Season Invitational(MSI)」への参加枠を獲得することができる。
日本は初日、ロシアの「Hard Random」、ブラジルの「INTZ e-Sports」に敗退。2日目は東南アジア代表の「Bangkok Titans」にも敗れ、試合が配信されたTwitchやニコニコ生放送では重苦しいムードが漂っていた。しかし2日目、ラテンアメリカ代表「Kaos Latin Gamers」との戦いでは試合を優位に進め、危なげなく勝利を収めた。現在予選リーグにおいて、DetonatioN FocusMeは1勝3敗で6位タイに付けている。残り2試合を全勝すれば、他チームの結果次第で決勝トーナメントへ進出できる可能性はある。
「DetonatioN FocusMe」は、この『League of Legends』の日本大会「LEAGUE OF LEGENDS JAPAN LEAGUE(LJL)」の2015年シーズン1の優勝チームである。ゲームをプレイすることを仕事とする給与制プロゲーマーとして、今年前半からゲームメディアだけでなく国内紙やTV局などからも取材を受けており、今回のIWCIは初の世界への挑戦として大きな注目を浴びた。ついに世界で1勝を挙げた日本の代表チーム、残り2戦からも目が離せない状況だ。