デスクトップに3Dキャラを置ける「Desktop Mate」にまさかの「ずんだもん」DLC発表、4月3日配信へ。ボイス機能も搭載、ずんだもんがしゃべる

インフィニットループは3月19日、Steam向けに配信している「Desktop Mate」について、DLC「ずんだもん」を発表した。税込2200円で4月3日に配信される予定だ。

デベロッパーのインフィニットループは3月19日、デスクトップマスコットプラットフォーム「Desktop Mate」向けのDLC「ずんだもん」を発表した。価格は2200円(税込)で、4月3日配信予定。

本作は、PC(Steam)向けに無料にて現在配信中。ゲームではなく、ユーザーのPCのデスクトップ画面にかわいいキャラクターを登場させるアプリだ。インフィニットループ公式キャラクターの「あいえるたん」が基本収録され、有料DLCにてさらなるキャラクターを追加できる仕様となっている。

「Desktop Mate」では、3Dグラフィックで表現されたかわいいキャラクターをPCのデスクトップ画面に登場させることができる。キャラクターは最前面に表示され、タスクバーの上に座ったり寝そべったりしながら、ユーザーのマウス操作を目で追ったり、カーソルに手を伸ばしたりと反応する。

キャラクターはマウス操作でドラッグすると“つままれ”状態になり、自由な場所に配置可能だ。ウィンドウの上にも座らせられるほか、左右の画面端に移動させると画面外に隠れ、マウスカーソルを近づけるとひょっこり顔を出す。このほか、本アプリにはアラーム機能が搭載。任意の時間にセットしその時間が来ると、アラームが鳴ると同時に、大きく表示されたキャラクターがタスクバーの裏からピョンっと飛び出てきてお知らせしてくれる。

本作は今年1月にリリースされ、追加キャラクターDLCの第1弾としてバーチャルシンガーの「初音ミク」も同時配信。2月には、第2弾DLC「雪ミク SNOW MIKU 2025 Ver.」が配信された。そして今回、第3弾DLCとして「ずんだもん」が発表された格好だ。

ずんだもんは、SSS合同会社が手がけた東北地方のマスコットキャラクターである。ずんだ餅をモチーフにしてデザインされ、「〜のだ」という語尾で喋ることが特徴。利用規約に基づく二次創作も活発で、本作では動画配信利用などで人気の、絵師・坂本アヒル氏による立ち絵素材のデザインを忠実に3D化したという。

DLC「ずんだもん」では坂本アヒル氏の監修のもと、3Dモデルおよび28個の専用モーションを新規制作。さらに、新たにボイス機能が導入される。デスクトップ上でのずんだもんの動きにあわせ、可愛らしい声で複数のボイスパターンをユーザーに届けるとのこと。今後配信されるDLCでもボイス機能が搭載されるようだ。

本作は今年1月にリリースされた後、同時接続プレイヤー数がピーク時に約2万3000人にまで達する人気を獲得(SteamDB)。また2月13日時点で、120万ダウンロードを突破した。一方でユーザーレビュー評価は、当初は上々であったが、2月になってユーザーによるMod導入が無効化されたことで不評レビューが増加。本稿執筆時点で、約5700件のうち69%が好評とする「賛否両論」ステータスとなっている。

本作は、アプリ本体を無料で提供し、有料DLCの販売で収益を得るビジネスモデルが採用されていることから、開発元としてはModの導入は容認できなかったのだろう。また初音ミクなどを扱うアプリとして、潜在的な権利関係の問題にも敏感に反応したのかもしれない。今回発表されたDLC「ずんだもん」のようなこだわって制作したキャラクターの追加や、ボイス機能の導入などにより、今後評価を盛り返すことができるのか注目されそうだ。

「Desktop Mate」は、PC(Steam)向けに無料配信中。そしてDLC「ずんだもん」は、4月3日配信予定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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