Deep Silver、『Dead Island 2』の開発パートナーYAGERとの契約を解除【UPDATE】


【UPDATE 2015/7/16 17:25】本件に関し、Yager DevelopmentのCEOであるTimo Ullmann氏が、Game Industriesなどの海外メディアに公式声明をリリースした。Ullmann氏は、Yagerが『Dead Island 2』の開発に熱意をもって取り組んできたものの、YagerとDeep Silverのビジョンが異なるようになり、最終的にたもとを分かつ決断に至ったと説明している。

Yagerは現在、パブリッシャーGrey Boxと共に『Dreadnought』を開発しているが、さらにこれ以外にももう1本のトリプルA級クオリティのタイトルを手がけているのだという。Ullmann氏は、「現時点で我々が言えるのは、gamescomが驚くべきものになるだろうということだけだ」と締めくくっている。


 

『Dead Island 2』のパブリッシャーDeep Silverは昨日、同作の開発パートナーであるYAGERとの契約を解除したことを発表した。『Dead Island 2』はE3 2014で発表され、PlayStation 4/Xbox One/Windows向けに2015年に発売される予定だった。しかしそれ以降は目立った動きはほとんどなく、今年の4月には発売時期を2016年に延期するとアナウンスされた。

Deep Silverは、「『Dead Island 2』に関して、Deep Silverは最初から『Dead Island』ファンの期待を裏切らないような続編を作ることに専念してきた」と前置きし、「いろいろと検討した結果、本日を持って開発パートナーのYAGERと別々の道を歩むことになった」とコメントしている。

契約解除の原因は明かされていないが、Deep Silverは「我々はこれからも引き続き『Dead Island 2』のビジョンを実現できるようつとめる。詳細は後日報告するつもりだ」と伝えている。ビジョンはそのままで一から作り直すのか、現状のマテリアルがそのまま引き継がれるのか、新体制についての確かな情報が出るまでもう少し時間がかかりそうだ。

逆再生のトレイラーで注目を浴びた一作目『Dead Island』は2011年に発売され、2013年にはスピンオフ作品『Dead Island: Riptide』が誕生した。どちらもポーランドのゲーム開発スタジオTechlandが手がけていたが、E3 2013で同スタジオはゾンビアクション『Dying Light』を発表。Techlandは2014年にEurogamerで掲載されたインタビューで、Deep Silverとの確執があったことをほのめかしていた。

Deep Silverとの契約が解消となったYAGERは、ドイツに拠点を置く独立系開発スタジオ。過去には『Spec Ops: The Line』のシングルプレイヤーモードを手がけ、現在はSFフライトコンバット『Dreadnought』を開発している。