アヒルおもちゃデッキ構築ゲーム『Placid Plastic Deck – A Quiet Quest』発表。“アヒルにこだわり続ける”怪スタジオが贈る、本格カードバトル物語


turbolento gamesは7月19日、アヒルおもちゃカードバトルゲーム『Placid Plastic Deck – A Quiet Quest』(以下、Placid Plastic Deck)をPC(Steam)向けにリリースすると正式発表した。あわせて同作のストアページを公開している。

『Placid Plastic Deck』は、水に浮かべて遊ぶアヒルのおもちゃをモチーフとしたカードバトルゲームだ。プレイヤーは15歳の少女Zoiとなり、親友と仲直りをするため町のカードゲームトーナメントに出場して優勝を目指す。バトルで用いられるカードは多種多様なアヒルおもちゃのキャラクターが描かれており、それぞれに異なる能力や効果を持つようだ。大会で勝利するには究極のアヒルデッキを構築し、あらゆる挑戦者たちを出し抜く必要があるという。


作中ではストーリーが展開する冒険パートと、カードで対決するバトルパートが用意されている。冒険パートはサイドビューの2Dのピクセルアートで表現される一方、バトルパートでは一人称視点の3Dビジュアルに切り替わるといったグラフィックの変化も発生。


物語の詳細は明かされていないものの、Ligioと呼ばれる主人公のサポート役をはじめ、紙幣を見せびらかす金持ち、陽気に笑うジャージの人物など町ではさまざまな人々と出会える模様だ。さらに、カードに関わるものと見られる怪しげな儀式を催す覆面集団、言葉を話すアヒルおもちゃに加え囚われのプリンセスやドラゴンまでもがトレイラーには登場し、現実に留まらないファンタジックな要素も含まれているのがうかがえる。


カードバトルにおいては、自陣と敵陣それぞれ横4列×縦2列のマスに互いのカードを手札から並べ合い、前衛と後衛に別れて戦うターンベース形式となっているのが確認できる。各カードには攻撃力や体力の数値が記されており、攻撃力がない代わりに体力の高い大理石アヒルのほか、特殊効果を持つハチアヒルやサメアヒルなどのカードも存在。敵側のカードは必ずしもアヒルだけとは限らず、ボクサーやパンチングボールの怪物、禍々しさあふれるクリーチャーといったバラエティに富んだキャラクターが立ち塞がるようだ。

バトルの舞台となるボードにはカードを並べるマスのみならず、プレイヤーのライフを示すカウンターやターン終了時に回転させる歯車も付属している様子。携帯可能な折り畳み式の盤という設定で、所有者の個性や特徴が反映されたデザインになっているものと見られる。

 


本作の開発を手がけたturbolento gamesは、プールに漂うアヒルおもちゃを眺めるシミュレーションゲーム『Placid Plastic Duck Simulator』を生んだ、イタリアを拠点とするゲームスタジオ。デスクトップ上にアヒルおもちゃを出現させる放置ゲーム『Placid Plastic Desktop』をリリースしたり、アヒルおもちゃレース観戦ゲーム『Slowly Sliding Ducks』の開発を発表したりと、一貫してアヒルおもちゃをテーマに開発を続けてきた。同スタジオの世界が、またひとつ新たに拡張される運びとなる。

なお『Placid Plastic Deck – A Quiet Quest』のストアページには『ポケットモンスター』シリーズの初期作品群や『Inscryption』に影響を受けて制作された旨も記されている。これまでのタイトルとは異なる、ストーリーに重きをおいた作風になっているのかもしれない。続報にも注目したいところだ。

『Placid Plastic Deck – A Quiet Quest』は、PC(Steam)向けに開発中。同作のティザートレイラーによると、2025年中のリリースが予定されている。