小島監督の新作『Death Stranding』に、テレビドラマシリーズ「ハンニバル」で猟奇殺人犯「ハンニバル・レクター」を演じたデンマーク人俳優、マッツ・ミケルセンが出演する可能性が浮上した。ミケルセンは生粋のイケメンセクシー俳優として、小島監督が一番のお気に入りと過去に発言していた人物。噂が真実だったとしても何ら不思議ではない。主演を務める米俳優ノーマン・リーダスに続き、新生コジマプロダクションの存在感を大いに示す強力なタッグとなりそうだ。
Adjusting. pic.twitter.com/tC8zdjrh9o
— HIDEO_KOJIMA (@HIDEO_KOJIMA_EN) August 21, 2016
円卓の騎士にして人食いハンニバル
先日、小島監督の英語版Twitterアカウントに、モーションキャプチャーの様子を写した1枚の写真が投稿された。この時点では、ボンヤリと写り込んだ人物が誰なのかは全く判別できなかったが、その後に一般ユーザーがInstagramに投稿したミケルセンとのツーショット写真で、点と点が繋がった。偶然にもミケルセンが着用しているオレンジ色のパーカーが、モーションキャプチャー画像に写った謎の人物と一致していたのだ。さらに、コメント欄で場所を尋ねられると、投稿者はシェフィールド(イングランド中部に位置する工業都市)で彼に会ったと回答。また、ミケルセンがビデオゲームに出演しているともコメントしている。極めつけに、それが日本のゲームであると、ミケルセン本人の口から聞いたという。つまるところ、新生コジマプロダクションの処女作『Death Stranding』だ。
マッツ・ミケルセンは、デンマーク・コペンハーゲン出身の俳優。初めてハリウッドに進出したのは、2004年の歴史映画「キング・アーサー」。円卓の騎士の一人、トリスタンを熱演した。その後、2006年にジェームズ・ボンド映画初のリブート作「007 カジノ・ロワイヤル」に、悪役ル・シッフルとして出演。世界的に知名度を高めることになる。2012年には、デンマーク映画「Jagten」(邦題: 偽りなき者)の主演で、第65回カンヌ国際映画祭の男優賞を獲得するなど、本格的に頭角を現した。そんなミケルセンの最近の印象といえば、小説「レッド・ドラゴン」を原作にした米テレビドラマシリーズ「ハンニバル」だろう。1991年の映画「羊たちの沈黙」で一躍有名になった精神科医、“人食いハンニバル”ことハンニバル・レクター博士を猟奇的に演じきった。
Met this #maneater yesterday #punintended #banter #lechiffre #haniballecter #madsmikkelsen
Jonny Erskineさん(@jmerskine1)が投稿した写真 –
実は昨年1月、小島監督は自身のTwitterで、ミケルセンほどクールでセクシーな俳優はそうそういないと彼を賞賛すると共に、お気に入りの俳優であると述べていた。モーションキャプチャー写真に写り込んだ謎の人物と、ファンとのツーショット写真でミケルセンが着用しているオレンジ色のパーカー、そして小島監督の過去の発言内容。3つの点が『Death Stranding』に“座礁”したのは、果たして偶然なのだろうか。真相を知るのはもう少し先になりそうだ。