斬首の運命から逃れるゲーム『CREEP ZONE』正式発表。一人前になるための「首切断の儀式」が絶対イヤな王女が、バケモノの手下を集め女王に立ち向かう
国内デベロッパーのSKOOTA GAMESは6月28日、探索型アドベンチャーゲーム『CREEP ZONE』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、配信時期は未定。
本作は、バケモノたちが暮らす街を探索する作品だ。主人公の王女ココは、女王であるママによって首を切られ頭だけになる運命にあり、それを阻止しようと奔走する。
『CREEP ZONE』の舞台となる街クリープゾーンは、ママの魔力によって支配されているが、娘のココは魔力を使えずにいた。ママはその原因について、ココの頭の下に生えた“でっぱり”が未だに取れずにくっついているせいだと考えているという。実は彼女は、成長と共に身体を失い、頭だけとなって生きる種族の末裔だといい、ママも頭だけの姿となっているようだ。
そんなある日、ママの命令でココの頭の下に生えた“でっぱり”を切断する儀式が執り行われることに。一方、ママのように恐ろしく醜い姿になるのが嫌なココは、その時に出会った喋る本の「王様の命令を覆すならお姫様がとっとと王様になっちまえばいいぜ」という言葉を受けて、ママから王座を奪うことを心に決める。
国王の資格を譲り受けるには、クリープゾーンの街のバケモノを手懐けて、ママよりも多くの手下を得ることが必要。プレイヤーは魔力はないが悪知恵はあるココとなり、困りごとがあるモノや、お酒に溺れてわめいているモノ、悪いビジネスをしているモノや、恐ろしい呪いにかけられているモノなど、街を探索するなかでさまざまなバケモノと出会い、彼らの問題を解決してあげたり、秘密を暴いて弱みを握ったりして手下にしていくこととなる。
そうしてバケモノたちを手下にしていくなかで物語が展開していき、街の新たなエリアに行けるようになる。また、お金を強請ることもできるようになるそうだ。お金を使って手下できる場面が出てくるのかもしれない。ただし、こうした行動はママにバレずにこっそりやらなければならないという。「バレちゃったらさいご、首から下にお別れを云わないとだね」とのことである。
本作の開発元SKOOTA GAMESは、アニメスタジオSCOOTER FILMSが運営するインディーゲームレーベル。インディーゲーム界隈のクリエイターやアニメ界隈のクリエイターとチームを組み作品作りをしており、これまでにビジュアルノベルゲーム『色あせの果てに』や『月の鱗』などを発表している。本作『CREEP ZONE』は、7月19日〜21日に京都で開催されるインディーゲームイベント「BitSummit Drift」への出展が予定されているようだ。
『CREEP ZONE』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だ。