グレネードで銃をふっ飛ばし味方にパス、『Counter-Strike: Global Offensive』で見る新たな神業

ストイックな風潮の本作で、“グレネードで銃をふっ飛ばし味方にパス”するという、途方もない神業が披露された。まずは映像を見てほしい。

Conter-Strike: Global Offensive』は、2012年にValveがリリースしたタイトルだ。e-Sportsにおけるリアル系FPSの代表作として知られ、『Team Fortress 2』のような派手なロケジャンもなければ、地面を爆撃で覆い尽くすキルストリークも無い。プレイヤーたちは己のエイム力と思考力を武器に、息が詰まるようなジリジリとした戦いを勝ち抜く。

そんなストイックな風潮の本作で、“グレネードで銃をふっ飛ばし味方にパス”するという、途方もない神業が披露された。まずは映像を見てほしい。

YouTubeユーザーGalore SOOK氏が公開したこの映像のタイトルは「Mortar Tric Shot(Insane Team Work)」だ。マップは「Dust2」、プレイヤーであるSOOK氏はカウンターテロ側。南東の門から顔を覗かせて坂道の敵を倒したSOOK氏は、そのまま「AWP」を持って北の爆破ポイントへ向かうかとおもいきや、おもむろに壁に向かってグレネードを投げる。さらに「AWP」を空中へ放り投げたかと思うと、銃はグレネードの爆風で迫撃砲で撃ったがごとく吹き飛ばされ、爆破ポイントの味方の手に渡った。まさに「Mortar Tric Shot」だ。「AWP」を受け取った味方は、その銃でやってくる敵を見事に倒し、カウンターテロチームは勝利を収めている。

ゲーム内での価格は4750ドル、「AWP」は強力な一撃を正確無比に放つライフル武器である。実際の試合でこれを実現することは恐らく不可能だろうが、危険が迫る味方に強力な武器を“空輸”するという馬鹿馬鹿しさは実に愉快で、今までには無かったロマンのあるトリックショットと言えそうだ。Galore SOOK氏はこのトリックショットを成功させるため、長いあいだ練習を積んできたことを打ち明けている。

なお『Counter-Strike: Global Offensive』では、拳銃をフラッシュバンのごとく空中に放り投げるというフェイク技が、過去にESEAのLANプレイにて披露されたことがある

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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