リアル重機・災害復興シム『RoadCraft』Steam体験版、即座にプレイヤー1万人突破の大賑わい。協力プレイ対応、多彩マシンで壊滅現場をせっせと直す
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パブリッシャーのFocus Entertainmentは2月25日、Saber Interactiveが手がける災害復興・重機シミュレーションゲーム『RoadCraft』の体験版を、PC(Steam)向けに配信した。同体験版はユーザーレビューには賛否が寄せられつつも、さっそく非常に多くのプレイヤーを集めている。
本作は、さまざまな重機を扱って、自然災害により被害を受けたインフラを復旧させる作品だ。ソロプレイおよび最大4人でのオンライン協力プレイに対応する。
『RoadCraft』には、4平方kmの広さがあるマップが複数収録され、災害復興企業を営むプレイヤーは、自然災害により壊滅した現場を復旧させることを目指す。ブルドーザーから建設用クレーンまで40種類以上の重機が利用可能となり、道路や橋などを修復するのだ。また、拠点と現場をつなぐルートを確保すべく、瓦礫を撤去するなどの作業も求められる。
今回配信された体験版は、最大4人でのオンライン協力プレイにも対応し、3つのマップでのミッションをプレイ可能。たとえば電力網の復旧では、林業用ハーベスターで木を伐採し、マルチャーで切り株を除去して溝掘り機のための道を開く。ほかにも、資材を運ぶ輸送隊のために瓦礫を取り除き道路を舗装したり、クレーンで壊れたパイプを回収してリサイクルしたりといった作業を体験できる。
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本作は5月に発売予定で、今回それに先立ちPC(Steam)向けに体験版が配信された。するとさっそく多くのプレイヤーが集まり、同時接続プレイヤー数を確認すると、2月25日の配信開始直後に一気に1万人を突破。これまでのピーク時には約1万3000人にまで達した(SteamDB)。かなりの盛況ぶりであり、本作に期待を寄せるファンが多かったことがうかがえる。
一方で体験版のユーザーレビューは、本稿執筆時点で約1200件のうち54%が好評とする「賛否両論」ステータス。美しいビジュアルや、重機によって環境を大きく変化させられる要素などは好評であるものの、シミュレーターとしてシンプルすぎるとの不評が目立つ。重機の燃料管理やダメージ表現、装備カスタマイズなどが存在せず、物足りないという意見だ。また、動作パフォーマンスの面で最適化不足との声も聞かれる。
本作を手がけるSaber Interactiveは、全環境型トラックを運転して悪路を走りさまざまな作業をこなす『MudRunner』や『SnowRunner』の開発元として知られる。本作『RoadCraft』では、それら過去作で人気だった高度なシミュレーション要素の採用がアピールされているが、ファンの期待とやや乖離した部分があったことから、不評が多く投じられることとなったようだ。もっとも同スタジオは、本作は『SnowRunner』の続編ではなくゲーム体験も異なることを強調しており、また体験版は本作のゲームプレイの一部を収録したものに過ぎない。製品版ではどのように評価されるのか注目される。
『RoadCraft』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに5月21日配信予定。体験版はPC(Steam)向けに現在配信中だ。